ソニーは9月18日、高感度撮影に強いフルサイズミラーレス一眼の新モデル「α7SII」(ILCE-7SM2)を国内で発売すると発表した。10月16日発売予定で、ボディーのみの予想実売価格は45万円前後(レンズキットはなし)。
フルサイズセンサーながら有効1220万画素と解像度を低く抑えることで、最大ISO 409600(拡張設定)という高感度撮影を実現した「α7S」の後継モデル。
センサーや画像処理エンジン「BIONZ X」などに変更はないが、新たにボディー内に5軸の手ブレ補正を内蔵。α7Sと比べて4.5段分の手ブレ補正効果を得られる。
また、14bitの非圧縮RAWフォーマットでの記録に対応したことで、階調の優れた画像を保存できる。
低振動で耐久性に優れたシャッターユニットを新たに採用。振動を従来の50%に抑えることで約50万回レリーズに耐えうる耐久性を持つ。さらに低音撮影が可能なサイレント撮影機能では、秒間5コマの連写が可能となった。
動画は全画素読み出しによる画素加算のない4K(3840×2160)撮影が可能。従来のα7Sで4K動画記録を行なうには業務用の外付けレコーダーが必要だったが、α7SIIは単体で本体に差したSDメモリーカード(UHSスピードクラス3が必要)に記録できる。
このほか、S-Log3/S-Gamut3.Cineといったプロ仕様の色域にも対応する。
フルHD動画に関しても画素加算なしの全画素読み出しで撮影するため、より高画質な映像を撮影できる。また、フルHDでの120fps撮影が可能になったほか、最大5倍のスローモーション撮影にも対応する。
AFは従来の25点枠を中央の9点だけ細分化し、TTLで169のAF枠配置を実現。従来比で2倍の高速化を実現しているという。また、AFエリア設定で拡張フレキシブルスポットが選べるようになったほか、瞳AFがAF-Cに対応するなどの強化が図られている。
背面モニターのサイズは3型と変わらないが、解像度は約92万画素から約122万画素と大幅にアップ。EVFは従来と同じ約236万画素だが、倍率は約0.71倍から0.78倍となっている。