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Z170マザーの特徴をメーカー別にチェック 第4回

サウンドとネットワーク機能が強化されたASUS製Z170マザー

2015年08月27日 12時00分更新

文● 平澤 寿康 編集●北村/ASCII.jp

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 4大マザーボードメーカーのZ170マザーボードの特徴を紹介するこの特集。第4回はASUSだ。

Skylakeに対応したASUSの100シリーズマザーボード

 ASUSはエントリーレベルからエンスージアストゲーミングレベルまで、幅の広い製品ラインナップを揃えるだけでなく、常に安定した品質を実現することから、自作ユーザーからの信頼が厚い。実際に、Z170マザーの売れ筋もASUS製品が多くなっているようだ。

クロックジェネレーターの搭載や
液冷ポンプの制御機能を搭載

 ASUSのZ170マザーは、ハイエンドゲーミングPC向けの「R.O.G.」シリーズ、耐久性に特化した「TUF」シリーズ、ゲーミングPC向けの「PRO GAMING」シリーズ、そしてメインストリーム向けの「スタンダード」シリーズと、4シリーズをラインナップ。それぞれに用途が明確に分けられているため、購入時に目的の製品を比較的選びやすくなっている。

ASUSの100シリーズマザーボードは4つのシリーズに分類されている

 これら4シリーズのZ170マザーに共通の特徴となるのが、オンボードでクロックジェネレーター「PRO Clock」を搭載している点だ。これによって、CPUのベースクロックを細かく調整可能となっている。

クロックジェネレーター「PRO Clock」を搭載。CPUのベースクロックを細かく調整できる

 また、9シリーズマザーボードで搭載されていた、CPU電圧の制御やオーバークロック関連の処理を行なう「TPU」と、電源回路の制御をはじめとした電力供給関連の処理を行なう「EPU」も引き続き搭載しており、PRO Clockとこれらチップを連携させることによって、安定してCPUのオーバークロックを可能にしているという。

 UEFIに用意されているファン制御機能「Fan Xpert 3」も強化され、CPUクーラーやケースファンなどの制御だけでなく、液冷用ポンプの流量制御機能が新たに追加された。マザーボード上に液冷ポンプ用の接続コネクターが用意され(一部搭載しない製品もある)、UEFIやOS上のツールなどから液冷ポンプの流量などをコントロールし、より細かな液冷システムの制御が可能となっている。

ファン制御機能が「Fan Xpert 3」に進化し、ポンプの流量をユーザーが設定できるようになった

 全モデルでバックパネルにUSB Type-Cコネクターを備える点も共通の特徴。一部モデルではUSB 3.0対応となっているものもあるが、多くはUSB 3.1対応となっており、10Gbit/Secの高速データ通信に対応。今後続々登場が予想されるUSB 3.1対応周辺機器や、USB Type-C対応周辺機器も、問題なく活用可能だ。

バックパネルにUSB Type-Cコネクターを備える

 さらに、UEFI画面に用意されているUEFIアップデート機能が「EZ Flash 3」に強化されている。従来までは、最新UEFIデータを保存したUSBメモリーを装着することで、UEFI画面からアップデート可能だったが、EZ Flash 3ではオンボードのネットワーク機能を利用し、インターネット経由で最新UEFIをダウンロードし、アップデートできるようになった。事前の最新UEFIダウンロードが不要となり、より手軽なアップデートを可能としている。

インターネット経由で直接UEFIをアップデート可能になった

 なお、Z170マザーに対応したCPUの“Skylake”は、従来のCPUより基板が薄いため、ソケットにCPUを装着する際にうっかり落としやすい。そのため、ASUSの100シリーズマザーボード全製品には、CPU落下によるソケットのピン折れを防止するためのCPU取り付けアダプターが付属している。

CPU取り付けアダプターがZ170マザー全製品に付属する。CPUをアダプターごとソケットに設置する

(→次ページヘ続く 「Z170-A」)

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