• Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

イベントレポート

注目の特集

アクセスランキング

週刊アスキー最新号

  • 週刊アスキー特別編集 週アス2024April

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

MITテクノロジーレビュー

独特の世界観が魅力のゲーム5タイトルをピックアップ

夏はゲームに浸ろう! Steamのおすすめ雰囲気ゲーを遊び倒す

2015年08月22日 17時00分更新

文● 松野/ASCII.jp

Qbeh-1 The Atlus Cube  価格:980円

癒し系パズルゲーム「Qbeh-1」

 ステージに設置されたキューブを駆使し、ゴールを目指す一人称視点のパズルゲーム。舞台は空の上に浮かぶ遺跡のような空間で、爽やかなグラフィックと音楽がプレイヤーに癒しを与えてくれる。「Homesick」ほどの映像美ではないが、ホラー要素などもない、ひたすら癒しに特化したゲームデザインなので、のんびり楽しみたい人におすすめできる。

ステージ内でキューブを回収し、設置可能エリアに置くことで足場にできる

 正方形のブロックで構成されたステージはどことなく「Minecraft」っぽいが、ゲーム性はまったく異なる。基本的な流れは、ステージ内の色付きキューブを探してマウスの右クリックで回収、設置可能な場所で左クリックしてキューブの足場を作る、の繰り返し。キューブ同士を接続して足場を伸ばすことが可能なほか、一度設置したキューブも回収できるため、プレイヤーは限られたキューブをそのつど設置・回収しつつ、ステージごとに設定されたゴールを目指す。キューブにはいくつか種類があり、単純な足場のほか、移動ブロックや特定のドアを開ける鍵として使うものも存在するので、そのあたりのやりくりも肝になってくる。

ステージによって天候が変わる。夕暮れはとても綺麗

 ゲーム全体のボリュームはそこそこで、各ステージに1つ設置されているトークンを探すやりこみ要素もあるなど、歯ごたえは充分。トークンは通常のプレイで見つけられないような場所に置かれている場合が非常に多く、コンプリートにはかなりの努力が必要になるだろう。

取ろうとしたキューブがいきなり空高く吹っ飛ばされたり、渡ろうとした通路が崩れ落ちたり、ときどきビックリ演出が入る

 プレイ中に感じた不満点としては、こちらも「Homesick」と同じくキャラクターの移動速度がそれほど早くないこと。また、中継セーブポイントとなるペンギンのようなオブジェが、ステージによってはやや不親切な位置に置かれているのが気になった。セーブポイントまでたどり着けずに失敗した場合、キューブが最初から集め直しになってしまうため、キューブ回収までの距離が遠いステージではややストレスが溜まるかもしれない。

ブロックが多くなってくると、設置に頭をひねる場面も

 Steamで購入できる雰囲気重視の一人称視点パズルゲームとしては「FRACT OSC」などもオススメしたいところだが、パズルゲームとしてのまとまりにやや欠けるため、今回は取り上げなかった。そちらは爽やかさとは無縁の奇妙な世界観が楽しめるので、独特のゲーム体験を重視する人はプレイしてみて欲しい。

DARK ECHO  価格:298円

可視化された音を頼りに脱出を目指す「DARK ECHO」

 キャラクターを操作してゴールを目指す見下ろし型の2D探索ゲームだが、ほぼ線だけで構成される超シンプルなゲーム画面が最大の特徴となっている。プレイヤーはステージの形はおろか、自分が操作するキャラクターの姿さえ見ることができない。

音を立てることでマップの構造を把握できる。敵も寄ってくるので、忍び足などの駆け引きが重要になる

 常に画面上に見えているのは、ほとんどプレイヤーの足跡のみ。何もせずにいるとマップの形はまったく把握できないが、歩いたり石を投げるなど、音を立てることで可視化された音の線が拡散し、線が届く範囲にあるマップの形状を知ることができる。ただし、音は敵となる魔物を引き寄せてしまい、捕まるとゲームオーバー。静かに歩く、わざと遠隔地で音を立てるなどの工夫をしつつ、脱出を試みることになる。

水の溜まったエリアでは問答無用で音が出てしまうマップも。ヘッドフォン装着でより緊迫した雰囲気を楽しめる

 追われる緊張感、真っ暗な地下を思わせる圧迫感たっぷりの効果音など、シンプルな画面の割に雰囲気作りはまずまず。ゲームデザインはホラー寄りだが、「Homesick」と同じく、露骨な驚ろかせ要素はない。ただし、画面が真っ赤に染まるゲームオーバーの演出や効果音がイヤだという人はいるかもしれない。どちらにせよ後半はそこそこ難易度が上がり、初見プレイではクリアが難しくなるので、怖がっている暇もなくなるだろう。

 ちょっとした緊張感を味わいたい人にオススメ。

Chivalry:Medieval Warfare  価格:2480円

中世を舞台にした多人数オンライン対戦が楽しめる「Chivalry:Medieval Warfare」

 ここまでパズルゲームが多かったので、最後は雰囲気(?)が楽しめるアクションゲームを紹介しておく。「Chivalry:Medieval Warfare」は、中世の騎士になりきって多人数オンライン対戦が楽しめる、メル・ギブソンの「ブレイブハート」のような戦争映画好きにはたまらないゲームだ。

チームと兵種を選び、戦闘に参加。操作はほぼFPS

 一人称視点で、操作感はほとんどFPSと変わらないのだが、用意された武器はロングソードやフレイルなど、ほとんどが近接武器。FPSで延々ナイフ戦をやっているようなもの、と言えばイメージが掴みやすいだろうか。射程距離が短いので必然的に近距離での混戦となり、通常のFPSに比べて異常にチームキルが起こりやすいなど、状況がカオスになりがちである。

 プレイヤーはマッチごとに「Agatha」と「Mason」の2国から所属するチームを選び、さらに「Archer(弓兵)」「Man-at-Arms(重騎兵)」「Vanguard(先兵)」「Knight(騎士)」の4種類から使用する兵種を選択。兵種によって体力や移動速度、使える武器が異なるため、自分のプレイしやすいスタイルを追求できる。チームデスマッチ、攻城戦、フラッグ戦など、勝利条件はいくつか設定が可能だ。

こちらは死亡時の俯瞰画面。見ているだけでもなかなか楽しい

 実際の戦闘では、横薙ぎや突き、斬り下ろし、盾による防御やキックなどを駆使した駆け引きが楽しめる……はずなのだが、1対1の決闘でもない限り、悠長に戦っているとすぐに後ろからぶった斬られるので、ひたすら味方と一緒に特攻しているほうが戦果を残せたりする。また、全員が敵となるFree-for-Allモードもあり、こちらはカオス感がより一層増すのでオススメだ。混戦地点にオイルポット(火炎瓶のようなアイテム)を投げ込むプレイヤーがいた場合、本当に地獄絵図である。

Free-for-Allで戦闘中にオイルポットを投げ込まれた図。まさに死屍累々

 FPSに敷居が高いイメージを持っている人も多いと思うが、本作はあまり深く考えずに武器を振っていても敵を倒せて楽しいのが最大のポイントだ。筆者は適当な部屋に入って気付いたら一時間ぐらい平気でプレイしてしまったり、なかなか止め時を見つけられないこともある。ハマる人は本当にハマってしまうと思うので、注意して欲しい。

休日はどっぷりゲームに浸かろう

 以上5本のゲームをご紹介したが、プレイしてみたくなるタイトルはあっただろうか。この中からさらにオススメするなら、PCのスペックに不安がなければ「Homesick」の雰囲気はぜひとも体験してみて欲しい。一時間ほどで手軽に遊びたいという人は「Collisions」がいいだろう。

 Steamにはこのほかにも、有名スタジオの大作から個人製作ゲームまで、バリエーション豊富なタイトルが揃っている。ぜひインストールし、色々なゲームを遊んでみて欲しい。

■関連サイト

この記事をシェアしよう

ASCII.jpの最新情報を購読しよう