オーディオ製品に力を入れているエレコムからまたまたイヤホンが登場
最近の音響製品に対するエレコムの開発は、かなり前のめりだ。
昨年から今年にかけて3つのハイレゾ対応イヤホンを発売したと思ったら、立て続けに今回紹介する『AQUA EHP-BA100』シリーズおよび『EHP-CA2D3510』シリーズが発表された。
どちらもハイレゾ対応ではないものの、ドライバーに特徴をもつ対照的な製品で、スマホの標準イヤホンから交換したいユーザーがターゲットだ。そんな2製品をそれぞれ見ていこう。
冠名まで付けた力の入れよう、その名も『AQUA』
エレコムのイヤホンやヘッドホンは、これまで型番だけだったのが、なんと“AQUA”と冠名を付けてきた。今回、エレコムとしては初となるノウルズ・エレクトロニクス製バランスド・アーマチュア(BA)型ドライバーを採用しているから気合を入れたのだろうか?
ノウルズ・エレクトロニクスは1946年に設立した米国のメーカーで、シリコンマイクやダイナミックスピーカーなどを扱っている。そのなかで、BA型ドライバーは小型化がしやすく、高級インナーイヤホンにも多く採用されており、特に中高音域は繊細で澄みわたるような広がりのある音を楽しめるのが特徴だ。
そんなドライバーを採用したAQUAは、ドライバーの性能を最大限発揮させる独自構造“Sonic resonating structure”を採用。ハウジングを真鍮製の削り出しにすることで、剛性感を高め余分な振動を抑制し、音の濁りを消している。音圧感度は106dB/1mW、再生周波数帯域は20Hz~20kHzだ。
持ってみると真鍮製のためズシリとくる重みを感じる。色はブラックとシルバーの2つだが、どちらも光沢があり高級感を漂わせる。
マイク付きのモデル『EHP-BS100』シリーズも用意されているので、スマホで利用するならこちらのモデルをオススメする。ケーブルは絡みにくく耐性のあるラインケーブル。イヤーキャップは、大中小の3つが付属し耳穴にフィットするものを選べる。また、持ち運び用のポーチとコードクリップも付属している。
(次ページでは、「対するはデュアルドライバーで高音質を追求」)