Q4.どのエディションにアップグレードできるの?
A.Home Premiumは「Windows 10 Home」など、相応するエディションにのみ対応
Windows 10には法人・教育機関向けを含め全部で7つのエディションが存在するが、無料アップグレードでどのエディションにでもアップグレード可能なわけではない。
一般向けのWindows 7 Home Basic、Windows 7 Home Premium、およびWindows 8.1は、「Windows 10 Home」へのアップグレードにのみ対応する。10 Homeにはパーソナルアシスタント「Cortana」、新しいウェブブラウザー「Microsoft Edge」、UIを切り替える「Continuum」、Xboxとの連携機能、虹彩や指紋認証ログインなど、これまで発表されてきた主な機能がおおむね搭載されている。
上位エディションのWindows 7 Professional、Windows 8.1 Proを使用している場合は、こちらも上位エディションの「Windows 10 Pro」にアップグレード可能だ。「10 Home」に含まれる主な機能のほか、セキュリティーやデバイス管理機能、ビジネス向けWindows Updateなど、ビジネス向けの機能を追加したエディションとなる。
8型未満のディスプレーを採用したモバイル向けOSとしては、従来のWindows Phoneではなく「Windows 10 Mobile」が提供され、Windows Phone 8.1からの無料アップグレードを受け付けるという。
Q5.スペックを満たしていればどんなPCでもアップグレードできる?
A.タブレットなどではドライバーが対応しない可能性も
上記のシステム要件は、Windows 7以降のOSを搭載しているPCなら大体の機種が問題なくクリアできるものだ。ただし、一部タブレットなどでは、ドライバー提供の問題や、CPUそのものがWindows 10の機能をサポートできず、アップグレードができない可能性がある。実はWindows 8のリリース時にも、従来OSからの移行で似たような問題が起きていた。
もっとも、マイクロソフトは7月に入ってから「Windows 7および8.1の大半のデバイスで完全な互換性を確認している」と明言しているため、少なくともPCであれば、よほど古いデバイスでない限りは一応安心していいようだ。Windows VistaからアップグレードしたWindows 7搭載PCを使っている、というような場合は、さすがに気をつけたほうがいいかもしれない。
Q6.性能不足のPCで予約してしまったらどうなるの?
A.アップグレード前にシステム診断があるため、止めてくれる模様
突然現れてユーザーを驚かせた「Windows 10を入手する」ボタンだが、PCのハードウェア要件に関わらず更新プログラムとして配布されているらしく、スペック的にアップグレードが不可能とみられる機種でも、Windows 7/8.1搭載PCには問答無用で表示されてしまう。ユーザーがスペック不足のPCやタブレットでアップグレードに挑戦してしまうことも当然予想されるため、リリース当初は大きな混乱が起こるのではないか、と物議をかもしていた。
ただ、マイクロソフトが先日「Windows Blog」で公開した記事によると、アップグレードにあたってはシステム診断が実施され、仮にユーザーのシステムがアップグレードできる状態になかった場合、アップグレードに必要となる情報を取得するための連絡先情報などがユーザーに提供される見込みだという。
(次ページ、本当に7月29日にゲットできる?)