Windowsのサポート情報に付く「KB」から始まる番号
この検索方法を覚えておくと便利
Windowsアップデートやさまざまな情報などにつけられた「KB」から始まる番号を見たことはないだろうか?

KB文書をキーワードで検索する場合は、マイクロソフトのサポートページから行なう
このKBとは「Knowlge Base」の略で、マイクロソフトが提供するさまざまなサポート情報を公開する仕組みのことだ。もともとは、サポート文書の管理番号だったが、現在ではWindows Updateなどの公開物に関する情報や、プログラミング、使い方などの関連情報なども含まれるマイクロソフトのサポート情報の大半で使われている。
このKB文書の検索方法を覚えておくと、正確な情報を入手しやすくなる。インターネットにはWindowsのさまざまな情報があり、もちろんマイクロソフト以外からの便利な情報もある。しかし、場合によっては古いバージョンの話だったり、特定の言語、環境でしか通用しない話だったりする。
こんなとき、最も正確なのは、当然ながらマイクロソフト自身からの情報だ。マイクロソフトのサポート情報には、数多く問い合わせを受ける質問(FAQ、Frequency Asked Question)や、操作説明などもあり、こうしたものはすべてKB文書として公開されている。
ただし現在は、セキュリティ関連の文書や情報は別管理されており、KB番号とは別に「MS」から始まる番号が割り当てられる。注意するのは、セキュリティ情報はMS番号になるが、その対策のパッチやアップデートに関する情報はKB文書として登録される点だ。
KB文書は基本的に英語で公開されるため
機械翻訳による日本語翻訳が多くある
なお基本的には、KB文書のオリジナルは英語となり、これを各国語に翻訳したものがあるが、機械翻訳によるページもある。KBに限らず、マイクロソフトのサイトでは、言語設定にかかわらず、新規の情報に関しては、英語のままで公開されることが多く、その後で各言語版が公開されることが常だ。
また、一部のページに関しては、断りを入れた上で機械翻訳のページを表示することがある。この3種の区別がはっきりしていないが、少なくとも新規に登録されたKB文書は英語のままで、その後、日本語に翻訳された文書が表示されることがある。機械翻訳のページは、日本語翻訳が行なわれていない場合に、サイトの表示に日本語にした場合に表示されるようだ。
機械翻訳のページは、英語しかないKB文書を表示中に日本語に切り替えた場合など、文書の言語とページの表示言語が違う場合に行なわれるようだ。また、日本語などへの人手による(機械翻訳ではない)翻訳は、必ずしもすべてのKB文書について用意されるわけではない。
たとえば、1月27日のKB3124262は日本語で自動翻訳だという表記が入るが、KB3124263は日本語で表示されるが、自動翻訳という断りがない。
というのもKB3124262は、KB3124263の置き換えで、ページの情報量は、元になるKB3124263のほうが多い。なお、この後に出たKB3135173は当初英語表記だったが、その後に日本語表記が出るようになった。
また過去には、翻訳がすべて人手であったため、日本語化されたものは、JPから始まる番号が付けられていたことがある。この場合、元になるKB番号が表記されていて、原文を当たることができる。

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