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HDDやSSD、オンラインストレージを安全に活用するテクニック! 第3回

クラウドにデータをバックアップする時に気を付けるべきこと!

2015年06月16日 12時00分更新

文● 二瓶 朗

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特定のファイルをバックアップする「特殊フォルダー型」か?
ドキュメントを無条件にバックアップする「既存フォルダー型」か?

 それこそ枚挙に暇がないほど多数のサービスがあるクラウドストレージだが、各サービスとも、クラウド上でファイルを閲覧できたり音楽ファイルを再生できたり、スマホ連携したりといった「付加価値」によって差別化を図っている。

 ただ、ここではPCのデータのバックアップを主眼としているので、そういった付加価値はとりあえず置いておいて、クラウドストレージの根本的なタイプによる使い勝手を検討したい。そのポイントは「専用フォルダー型」か「既存フォルダー型」のいずれかか、ということ。

「専用フォルダー型」の代表格「Dropbox」。ユーザーフォルダ直下に専用フォルダー「Dropbox」フォルダーが作成され、基本的にはここに含まれるファイル、フォルダーがすべてクラウドと同期される

「専用フォルダー型」の代表格「Dropbox」。ユーザーフォルダ直下に専用フォルダー「Dropbox」フォルダーが作成され、基本的にはここに含まれるファイル、フォルダーがすべてクラウドと同期される

Dropboxをウェブブラウザーから開いたところ。クラウドに保存されているデータを直接的に示す

Dropboxをウェブブラウザーから開いたところ。クラウドに保存されているデータを直接的に示す

専用フォルダー型の「Googleドライブ」。こちらもユーザーフォルダー直下に作成される

専用フォルダー型の「Googleドライブ」。こちらもユーザーフォルダー直下に作成される

Googleドライブにウェブブラウザーでアクセス。最近追加された「Googleフォト」フォルダ(後述)がある

Googleドライブにウェブブラウザーでアクセス。最近追加された「Googleフォト」フォルダ(後述)がある

マイクロソフトが提供する、専用フォルダー型の「OneDrive」。筆者の環境ではデータドライブのルート直下に「OneDrive」フォルダーが作成された

マイクロソフトが提供する、専用フォルダー型の「OneDrive」。筆者の環境ではデータドライブのルート直下に「OneDrive」フォルダーが作成された

ウェブブラウザからOneDriveへアクセス。タイル型のインターフェースがマイクロソフトぽい

ウェブブラウザからOneDriveへアクセス。タイル型のインターフェースがマイクロソフトぽい

 「専用フォルダー型」のストレージサービスは、サービスを契約後にクライアントソフトをインストールすると、そのサービス専用フォルダーが作成され、そこにファイルを移動することでクラウドストレージと同期される。

 このデータだけはバックアップしておきたい、という“任意型”バックアップに向いている。上記で挙げた定番サービスのなかでは、「Dropbox」「Googleドライブ」「OneDrive」が該当する。

「既存フォルダー型」の「SugarSync」。PCに既存のフォルダーを指定してクラウドストレージに同期できる

「既存フォルダー型」の「SugarSync」。PCに既存のフォルダーを指定してクラウドストレージに同期できる

複数のデバイスで同期できるフォルダを細かく指定できる使い勝手の良さが魅力。ちなみに筆者が有償プランを利用しているのはこのSugarSync

複数のデバイスで同期できるフォルダを細かく指定できる使い勝手の良さが魅力。ちなみに筆者が有償プランを利用しているのはこのSugarSync

ウェブブラウザからSugarSyncのクラウドストレージにアクセスした

ウェブブラウザからSugarSyncのクラウドストレージにアクセスした

 「既存フォルダー型」ストレージサービスは、クライアントソフトをインストールすると、PCにすでに存在しているフォルダーを「同期対象」として指定することができる。

 「ドキュメント」「ピクチャ」のような、いわゆる「システムフォルダー」を指定することも可能で、指定したフォルダー内のファイルはすべて自動的にクラウドストレージと同期される。

 自分のドキュメントはできれば無条件で同期しておきたい! という人に適している。日々のPC作業中に深く考えなくてもバックアップできる“放任型”バックアップと言える。

 ただし、バックアップに関しては、次に挙げるような「料金と容量」との関係が避けられらいので注意したいところだ。

次ページへ続く、「とりあえず無償で使う?

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