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ドコモ・auではLTEの実力が発揮できない?

LTE SIMフリーの罠に注意!? Surface 3のスペックを検証

2015年05月27日 12時00分更新

文● 松野/ASCII.jp

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スペックは海外モデルからほぼ変わらず、Officeスイートが日本仕様に

 国内版Surface 3のスペックは海外モデルとほぼ同一だ。

 CPUは今年3月に発表されたモバイル向けプロセッサーのAtom x7-Z8700(1.6GHz)で、メモリーは2GBまたは4GB。2GBモデルはSSDが64GB、4GBモデルは128GBとなる。ディスプレーは10.8型とコンパクトで、Surfaceシリーズの特徴的な3:2のアスペクト比は維持しつつ、画面解像度はFHD+の1920×1280ドットとなっている。OSはWindows 8.1 Updateで、法人向けはWindows 8.1 Pro Update。

Type coverは5色展開。Surface Pro 3とは本体サイズが異なるため、当然ながら専用設計となっている

3段階のキックスタンド調整に対応。Surface Pro 3では多段階調整が可能だった

 オフィスソフトは海外版のMicrosoft Office 365 サービスから、国内で展開されているOffice Premium プラス Office 365 サービスに変更となった。1年のOffice 365サービスだけではなく、無期限で使えるOffice Premiumも付属するので、こちらはお得と言えるだろう。

 付属品で注意すべきなのは、Surface 3 Proには標準付属するSurfaceペンがオプションで別途購入となっていること。よく利用するという人は一緒に買っておかないと二度手間になるので気を付けよう。

LTEモデルなので本体価格は高め

本体価格は最大9万1800円に。対応料金プランは月額基本使用料が3696円(4年目以降4196円)で、月7GB

 気になるコンシューマー向けSurface 3の価格は、メモリー2GB/ストレージ64GBモデルが8万1800円(税別、以下同)、メモリー4GB/ストレージ128GBモデルが9万1800円。海外のWi-Fiモデルが2GB/64GBで499ドル(約6万円)、4GB/128GBモデルが599ドル(約7万2000円)であることを考えると、永続アップデートのOfficeとLTE通信があるとはいえ、相対的にはやや割高にも見える。

 ちなみに国内でのSurface Pro 3のWi-Fiモデルの直販価格は9万9144円。Surface 3の4GB/128GBモデルとは7000円程度の差しかなくなってしまうので、コンパクトさとLTE通信に魅力を感じられない人にとっては難しい買い物になりそうだ。こうなると、やはり少しでも値段が抑えられるWi-Fiモデルをラインアップしてほしかった、という声は聞こえてきそうだ。Windows 10が登場するあたりでWi-Fiモデルがラインアップに追加されることを期待したい。

 また、ワイモバイルの対応料金プランは月額基本使用料が3696円(4年目以降4196円)で、月間データ通信量は7GB。先述の通り、必ずしもワイモバイルと回線契約を結ぶ必要はないのだが、スマホとの通信料シェアプラン、7月末までの購入特典として月額基本使用料を最大3カ月無料とするキャンペーンなど、販売元の優位性を活かした展開を実施している。こうしたプランを使うもよし、格安SIMを差すのもよしなので、都合に合わせていろいろ検討してみるといい。

Surface Pro 3に並ぶインパクトを市場に与えられるか


 Surface 3は6月19日から販売を開始し、現在は予約受付を実施中だ。Surface Pro 3と差別化できる要素は、画面がコンパクトでよりモバイル用途に向いていること、SIMフリーでLTE通信が可能なことの2点だろう。価格的には大きな差がないが、国内で好評のSurface Pro 3に並び立つインパクトを市場に与えられるかどうか、発売を待ちたい。

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