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高橋暁子の「意外と知らない!? 業界ランキング」 第40回

米国はNetflixが圧倒的強さ! 動画共有・配信サービス早わかり

視聴者数はFC2+ニコ動よりYouTubeのほうが多い!?

2015年06月01日 09時00分更新

文● 高橋暁子 編集●ASCII.jp

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『そういえば、あの業界のシェアは結局どこが一番多いんだっけ……?』
そんな疑問を抱いたことがあるすべてのビジネスマンに捧ぐ連載。仕事でも利用できる業界ランキングや業界地図を私、高橋暁子が手っ取り早く紹介します。<連載目次>

ストリーミング回数ではNetflixが圧倒的強さを見せる。今回は動画共有・配信サービスのシェア早分かりだ(Qwit調べ)

動画共有サービスの利用率はほぼ全年代でトップ

 今や、子どもから大人まで日常的に動画共有サービスを楽しむようになってきた。日本国内・米国における動画共有・配信サービスのシェアはどうなっているのだろうか。

 まず、動画共有サービスの利用率を見てみよう。

 総務省情報通信政策研究所の「平成25年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査<速報>」(平成26年4月)によると、テレビ(リアルタイム)視聴時間は前年の184.7分から168.3分と減少傾向にある。一方、ネット利用時間は71.6分から77.9分へと微増している。

 動画共有・配信サービスの利用率について見ると、全体では、オンデマンド型動画共有サービス(YouTube、ニコニコ動画等)が52.8%、有料多チャンネル放送(WOWOW、スカパー、CATV等)が22.3%、ライブ配信型の動画共有サービス(Ustream、TwitCasting等)が8.2%、インターネットを利用したラジオ放送サービス(radiko等)が7.9%、オンデマンド型の動画配信サービス(GyaO!等)は7.4%、そしてオンデマンド型の放送番組配信サービス(NHKオンデマンド等)が6.2%の順となった。

動画等共有・配信サービスの利用率(平成25年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査<速報>より抜粋)

 オンデマンド型動画共有サービスは60代以外すべての年代で利用率が最も高くなっており、なかでも10~30代において圧倒的利用率の高さを誇っている。YouTubeをはじめとした動画共有サービスの浸透率の高さがよく分かる。

国内トップは「YouTube」

 では、具体的にどのようなサービスを使っているのだろうか。国内におけるサービスごとのシェアを見ていこう。

 マイボイスコムの動画共有サイトに関する調査(2014年8月)によると、最近1年間で閲覧したことがある動画共有サイトは何か(複数回答)という質問に対して、YouTubeが93.4%で圧倒的トップ。続いて、ニコニコ動画(39.9%)、FC2動画(24.7%)、Dailymotion(15.3%)、Ustream(11.0%)などとなった。FC2動画、Dailymotionは増加傾向となっている。

 同じくマイボイスコムの映像配信サービスに関する調査(2015年1月)によると、最近1年間で閲覧したことがある映像配信サービスは何か(複数回答)という質問に対して、GyaO!Presented by Yahoo!JAPAN(無料版)が47.9%でトップだった。続いて、Hulu(11.2%)、DMM.com動画(6.9%)、dビデオ(6.5%)、ひかりTV(5.1%)、NHKオンデマンド(4.9%)などとなった。Huluの伸びが目立つ結果となっている。

 なお、2014年11月時点での米コムスコアによる日本の動画サイトの視聴者数ランキングは以下のようになっている。

視聴者数ランキング
企業名/サービス名 視聴者数
1 GoogleSites/YouTube 5066万6000人
2 FC2.inc./FC2動画 2100万3000人
3 KADOKAWA・DOWANGO Corporation/ニコニコ動画 1973万9000人
4 Yahoo!Sites/GyaO! 1515万4000人
5 DMM/DMM.com動画 1316万1000人

コムスコア調べ

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