私の消費カロリー高すぎ?
誤差といえば気になるのがカロリー消費量。これも目安にしかならない数字ですが、その値を信じて「今日はまだXXXカロリー食べられるぞ!」とガンガン行ってしまって、逆に体重増という落とし穴になる可能性もあるわけで、慎重に行きたいところです。
たとえばJAWBONEのUPシリーズは、カロリー消費量が低めに出ます(だからダイエット的には安心?)。その理由は心拍計が付いていないので、歩数をカウントしている間しか運動量を推計できないから。そして歩数をカウントとしていない時間帯は「非活動時消費量」として、基礎代謝量を代わりに使っています。
基礎代謝量というのは、体を何も動かさなくても、生きているだけで消費してしまうエネルギーのことです。UPの場合は、歩いていないときは全部この状態として記録されるので、カロリー消費も低く出るわけです。
でも、歩数とは無関係にエネルギー消費量が上がる場面もありますよね? なんか凄い頭にきたとか、映画を観ていてエキサイトしたとか。あるいは自転車に乗った、泳いだ、バーベル上げた、とか。そこで活動量計のアプリでは、そうした運動についても入力を促します。
そして入力された運動と強度を見て、基礎代謝量に対し何倍のカロリー消費かを示す「METs値」でカロリー消費量を推計しています。しかし、このMETs値が、また適当な感じなわけです。
いえ、もちろんMETs値自体には根拠があるのでしょう。が、運動強度の表現が、言語依存であるところが、なかなか難しい。「普通に歩く」と言われても、何が普通なのかわからないし、歩いている本人も、それを常に意識して歩いているわけでもない。そもそも入力するのが面倒くさい。
そこで言葉や感覚に頼らず、面倒くさくなく運動量の変化をデータとして扱えるのが、心拍計を使う利点なのだと私は感じています。
(次ページでは、「Fitbit Charge HRのカロリー消費量が高く感じる理由とは」)