ビデオカード:ASUS「STRIX-GTX970-DC2OC-4GD5」
ゲームをプレイする際に最も重要なグラフィック機能をつかさどるビデオカードは、ミドルハイクラスのNVIDIA GTX970を選択した。GTX970シリーズはリファレンス仕様の製品が出回っていないため、メーカー独自仕様のオーバークロックモデルとなる。
従来よりパワフルな性能を実現しつつ消費電力を抑えた人気製品だが、「スペックシート上で4GBと記載されているビデオメモリーが3.5GBまでしか使えない」という問題を抱えており、ディープなユーザーを中心に色々物議をかもしていたりもする。筆者も少し性能が落ちる分安価なGTX960を購入すべきか迷ったが、不具合の存在を分かった上で買うぶんには優秀なカードなのではないかと思い直し、今に至っている。メーカーはマザーボードに合わせたほうが都合がいいかもしれないと思い、ASUSを選んだ。
CPUクーラー:サイズ「阿修羅(SCACR-1000)」
CPUクーラーは、以前ASCII.jpにアップされていた特集記事「2013年CPUクーラー最強王座決定戦」で、安価ながら強力な冷却性能を発揮していた「阿修羅」に。大型の140mmファンを搭載しているため、よく冷えるのも納得がいく。
ファンのサイズも相まって大型のため、取り付け時にはちょっとヒヤッとする場面もあった。初心者には非常に意識しづらい問題なのだが、ケースの横幅からはみ出してしまったり、メモリーと干渉してしまうこともあり得なくはないので、できればCPUクーラーの大きさにも気を配ろう。
ちなみにCPUのBOXにはリテール(純正)のCPUクーラーが付属するため、購入せずにそちらを使ってもよい。ただ、CPUに負荷をかけるような使い方をする場合や、静音性を気にする場合は、より冷却性や静音性に特化したクーラーを購入するのがベストだろう。
電源ユニット:CORSAIR「RM650」
人気のCORSAIR製電源ユニットの650Wモデル。54Aの高い+12Vシングルレーン出力が特徴で、Haswell以降の省電力ステートにも対応する。もう少し安価な選択も考えたが、結局電源がダメではどうしようもなくなってしまうので、多少お金をかけてでも定評あるモデルを選択した。準ファンレスで静音性が高く、ブラックの本体にイエローの文字がPCケースのカラーにマッチするのも選択の理由だ。
PC全体の消費電力が総出力より高かった場合、PCの動作が不安定になったり、起動ができないなどのトラブルが起きるため、電源ユニットの総出力ワット数には多少余裕をもった選択をオススメしたい。ストレージなどの搭載数にもよるが、省電力化が進んだ最近のパーツをメインに使うなら500Wでも余裕で動くはずなので、拡張性も考慮して600W以上ならほぼ安心と考えていいはず。
なお、ケースによっては電源が付属するため、購入の必要がない場合もある。
OS:日本マイクロソフト「Windows 8.1 DSP版」
OSはWindows 8.1のDSP版を購入。今年夏のリリースが予定されているWindows 10は、Windows 8.1およびWindows 7からの1年間無償アップグレードを受け付けるようなので、今買っても損はしないだろう。
パーツにばかり目が行きがちだが、OSをインストールしなければPCは利用できないので、うっかり買い忘れることなどないようにしたい。なお、DSP版はパッケージ版より安価で機能はパッケージ版と同じ。以前はPCパーツとの同時購入が必須だったが、現在は単体購入も可能だ。
光学ドライブ:パイオニア「BDC-207BK/WS」
当然、光学ドライブがなければOSをインストールできないため、こちらも用意しておく必要がある。今回はブルーレイディスクも再生可能なパイオニアのドライブを選択した。再生ソフトも付属しているので、すぐにPCで映画などを再生できるのがありがたい。
グリス:JunPus.com「dx1」
CPUクーラーにグリスが付属していることを知らず、「クーラー取り付け時にはグリスが必要!」と半端な知識でとりあえず購入したもの。編集部に持って行ったところ、すでに自作に慣れ親しんだ先輩方から「こんな高いグリス使ったことねえ」というお言葉をいただいた。
効果はあるはずだが、こだわりがなければ特に購入する必要はなかったようだ。
次ページからは、いよいよ実際にPCを組み上げる手順を紹介しよう。
(次ページでは、CPUやメモリーの取り付けを解説!)