3月13、14日、Unity開発者のためのイベント「Unite 2015 Tokyo」が東京お台場にて開催された。Unityというと、日本ではiPhone/Androidに両対応したスマホゲームの開発が目立つが、最近ではバーチャルリアリティ向けヘッドマウントディスプレー(VRHMD)のコンテンツ制作にも活用される事例が増えてきている。
そうした時代を反映してか、UniteではVRがテーマの講演もいくつか開催。さらに協賛企業エリアでは、Oculus VRが日本初となる最新試作機「Crescent Bay」を披露したり、日本企業もOculus Riftを使ったデモを出展したりと、VRざんまいな状態だった。かいつまんでお伝えしていこう。
「間に合わなくなっても知らんぞーっ!!」
Oculus VR創設者が開発者にエール
新型Oculus Riftは事前予約制
デモエリアで一番大きなブースを構えていたのが、Oculus VRだった。Crescent Bayを3つの個室でデモしていたほか、Gear VRも用意。Crescent Bayの体験はスマホアプリから30分単位で時間を指定して予約できるので、待ち時間がほとんどなくて快適だった。
Crescent Bayが日本で一般披露されるのは初めてなので、これは予約殺到だろう……と思いきや、埋まってない枠もけっこうあった。3月、米国サンフランシスコで開催したゲーム開発者向けイベント「GDC 2015」では、このアプリからの予約枠が埋まってしまい、それでも体験したい開発者が長蛇の列をつくっていたので、日米のVRに対する温度差を実感してしまった。
実際に体験してみて、現在手に入る第2世代開発キット(DK2)と比較すると、まずHMDが非常に軽く、ヘッドホンが付属になったことで装着感がアップしていることが実感できた。ディスプレーパネルの解像度もアップし、注視した際に感じられた網目感も減っている。
(次ページでは、「本当に乗ってる感覚になるジェットコースター」)