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小型ナビゲーターや長距離高速通信にも未来を感じた!

NTTがスゲェ!  360度ライブ中継など新技術わんさか展示会

2014年02月13日 17時00分更新

文● 広田稔(@kawauso3

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NTT R&Dフォーラム 2014

 NTTは、2月13~14日と最新の研究・開発成果を紹介する「NTT R&Dフォーラム 2014」を開催している。今年のテーマは「Co-Innovation ~あなたとともに、未来を創る R&D~」ということで、他企業とコラボした展示が数十点ほど用意されていた。

 未来の技術を研究者から直に聞けるイベントということで、ガジェットファンとしてはワクワクせざるをえないでしょう! そこで気になった展示をレポートしていく。

360度 未来のライブ体験

展示の解説パネル

 筆者的にはNTTとドワンゴがコラボして開発した「ライブ映像の中に入り込めるシステムを作ってみた。 ~全天周映像向けインタラクティブ視聴技術~」が気になっていた。

 ライブ会場の中央に全天周カメラを設置して撮影。その映像をヘッドマウントディスプレー(HMD)をかぶって見ると、あたかも自分が客席にいるような感覚でライブを360度見回せるという代物になる。現在のようにテレビやスマホなどの平面で見るのではなく、三次元で再体験できるのがスゴいところだ。

 ポイントとしては、まずヘッドマウントディスプレーに「Oculus Rift」を採用していることが挙げられる。人間の視界を覆うほど広い110度という視野角で、頭の方向にあわせて見える範囲を切り替えてくれるヘッドトラッキングを採用しているので、表示している映像の世界に入り込んだように錯覚してしまうのだ。

Oculus Rift

 さらにこのシステムは、画質の異なる映像を用意して、ユーザーが見ている範囲だけ鮮明にする仕組みなので、インターネットの回線速度が厳しいシチュエーションでもなるべく高画質な映像を実現できる。将来、ライブのチケット争奪戦に破れても、生放送で現地に近い体験ができるようになるかもしれないと思うと、ちょっと胸が熱くなりますな!

用意された映像ソースは、周囲をぐるりとLEDパネルで囲まれたniconicoのライブ施設「ニコファーレ」で収録したものだった

左のモニターで赤く囲まれている部分が見ている範囲

 実際に体感してみたが、これは面白い! ライブ映像は普通、ステージの演者を中心に映すものがだが、例えば、「ケミカルライトが咲き乱れる客席が見たい」というニーズもあるはず。このシステムならパッと振り返って、そんな盛り上がりを実感できるわけだ。元々の映像ソースのせいかブロックノイズがやや目立ち、ヘッドホンで音を聞けなかったので少し臨場感は落ちたが、まだまだ始まったばかりなので、これからどんどん改良されていくはず。


GOROman氏、手妻師に聞いてみた!

 Oculus Riftを使うシステムなら、先日取材した「オキュ旅」メンバーにも感想を聞いてみたい! ということで、Oculus RiftエヴァンジェリストのGOROman氏、古典奇術「手妻」の実演家である藤山晃太郎さんの2人に一緒に体感してもらいました。


GOROman氏 体験してみて、すごい可能性を感じました。先日のように大雪が降って交通機関が止まって行けなってしまったときでも、ライブ会場と同じ感覚で見られる。そうした体験が、もっと一般的になっていくといいな。

 現状は、ネットワークが帯域制限されても映像が遅延しないように、視界を向けた方向だけ高画質にする仕組みを入れているんでしょうけど、ほかの展示にあったHEVCやMMTなど、4Kや8Kの映像を転送するのに使われるような新しい圧縮技術が活用できれば、最初から全天周ぶんの映像を送れるかもしれない。そうしたらもっとタイムラグが減ってストレスもなくなるんじゃないか。オリンピックに向けて4K/8Kの高画素化が注目されてますが、全天周の映像も進化して体験できるようになると思います。


藤山氏 全天周動画の視聴システム、大変感銘を受けました。全天周動画はコンテンツが360度にあるため、従来よりずっとデータが重くなる。現行の通信速度で視聴しようとすると、非常に画質が落ちてしまうところ、「見ている範囲だけ高画質に」とするのは素晴らしい解決法だと思います。とりわけ、バランス感覚が素晴らしい。「もう少しだけ高解像度だったら」「もう少し軽ければ」というニーズに対して、ピンポイントにささるクオリティでした。

 難を言うと、もう少し低解像度→高解像度の切り替え時間が短くなると、よりストレスなく見られると感じました。レーダーチャートにしたら、ここだけぽこっと凹みです。全天周のストリーミング配信にHMDでダイブできるまで、あと半歩。楽しみです!

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