アニメ「魔法の天使クリィミーマミ」にとって、2013年はテレビ放送から30周年という節目の年。昨年2月から記念グッズの販売やサイン会を各地で行っていたわけだが、今年の4月12日には東京都立川市にて、「Blu-rayメモリアルボックス発売記念 30周年記念スペシャル上映会第2弾 in 立川シネマシティ」と題したイベントを開催した。
企画の目玉は、OVA作品の上映や、太田貴子さん、水島裕さん、島津冴子さん、井上和彦さんら声優陣によるトークショー。しかし、今回の記事でクローズアップしたいのは、そのロビーで展開していたクリィミーマミとのヴァーチャル握手会である。最先端のトレンドを押さえたものすごい展示をレポートしていこう!
HMDをかぶるとマミの目の前に立てる!
いきなりだが、バーチャル握手会といわれて、今回の実物を想像できる人はほとんどいないはず。テレビに流れるキャラの映像を見て、握手をした気分になるもの? いや、違うんです……。正解はこんな感じ。
ポイントは、仮想空間で映像を見るだけでなく、リアルに触れて、かつCGがリアクションをとってくれるというところ。Oculus Riftは非常に没入感が高いため、マミと同じ空間に自分がいて、本当に握手している気分を味わえる(詳細はこちらの記事で)。体験した人たちからは、口々に「すごいですね」や「ヤバい!」といった声が聞かれた。
この展示は、「Miku Miku Akushu」という初音ミクと握手できるシステムをベースにしている。発案者は、Oculus Rift関連のユーザーイベント「Ocufes」を主催する桜花一門さん。そのアイデアをOculus Riftの私設エバンジェリストとして有名なGOROmanさんが、統合ソフト開発ツール「Unity」を使って一夜漬けでマッハ開発し、昨年9月のOcufesに出展(経緯はTogetterを参照)。同時にYouTubeに投稿した動画が注目を集めて、ネットで話題を巻き起こした。
大好評だったのを受けて、さらに10月に「デジタルコンテンツEXPO 2013」にも登場した。元々、手の部分は某通販サイトで買った980円のネイル練習用のものだったが、「やっぱりこの触感じゃない!」と奮起し、プロノハーツに協力を仰いで、自腹を切ってシリコン製のものに変更。各種メディアにも取り上げられて知名度をあげ、この4月26、27日に幕張メッセにて行われるniconicoのお祭り「ニコニコ超会議3」にも出展する。