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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第189回

海外旅行で必須! USBメモリーサイズPC「m-Stick」を活用する技

2015年04月01日 10時00分更新

文● 柳谷智宣

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モバイルバッテリーからも起動できる!?

 USBから2Aの給電ということで、高出力対応のモバイルバッテリーで起動してみた。パナソニックのモバイルバッテリー「QE-QL202」に接続して電源を入れたところ、問題なくWindowsが起動した。海外旅行中、日本のACアダプターが利用できない状況でも、PCを使う手段が選べるのは心強い。ちなみに、PCや液晶テレビのUSB端子に接続しても、電力不足で起動しない。

 ディスプレーがなくてもスマホで操作できないか試してみた。「神アプリの説明書 ― 第9回 PCを遠隔操作する『iTeleport: VNC &RDP』を徹底解説」で紹介した「iTeleport: VNC & RDP」を利用してみる。「MS-NH1」とiPhoneの両方に「iTeleport」アプリをインストールし、Gmailアカウントでサインインすると、すぐに接続できた。

 そこで、今度はiPhoneのインターネット共有機能を利用して「MS-NH1」を接続し、リモート接続してみたところあっけなく成功。ということは、ディスプレーもネット回線もスマホで代用できるということ。モバイルバッテリーさえあれば山奥でもPCを利用できるのか!? と思いきや、「MS-NH1」を起動する際、HDMIケーブルをつなげていないと画面が表示されないことがわかった。一度表示されてしまえば、HDMIケーブルを抜いてもリモート操作は可能。とはいえ、一度ディスプレーに接続しなければいけないのでは意味がない。HDMIケーブルの先にHDMIスプリッタ―などを接続すればディスプレーなしでもリモートアクセスできるという情報もあるが、今回はテストできなかった。

モバイルバッテリーでも起動できた。今回利用したのは、パナソニックの「QE-QL202」

「iTeleport: VNC & RDP」のWindows用アプリをインストール

Gmailアカウントでサインインし、「Connect」で接続する

スマホアプリをインストールし、同じくGmailアカウントでサインインする

「MS-NH1」が表示されるので、タップする

接続できた

iPhoneのテザリング機能を利用し、iPhoneのアプリから接続することもできる

 「MS-NH1」は、想像以上に普通のパソコンだった。USBメモリー並のサイズにこれだけの性能を搭載したのは驚愕だ。価格も32GBモデルが1万9800円というのも驚き。海外出張時にノートPCを持っていかなくて済むのは非常に助かる。何店舗もある飲食店それぞれにPCを買うより、「MS-NH1」を置いて映像表示用のディスプレーを活用する方がずっとコストパフォーマンスがいいし、何より場所を取らない。リビングの液晶テレビでYoutubeの動画を視聴することがあるが、ゲーム機やApple TVと比べてPCの方が使いやすいのも○。

 今回はメーカーからお借りしたのだが、筆者も購入する予定。64GBの容量は魅力だが、2万円を切る32GBモデルを購入したい。そして浮いたお金で64GBのmicroSDカードを装着しようと思う。


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。


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