使い方を広く伝えるコミュニティマネージャー
―― ダンさんと三島さんは具体的に何をされているんですか?
三島 ひとつは編集ですね。ユーザーがどのようにInstagramを使っているか取材し、Instagramブログや日本の公式アカウントでご紹介しています。それを見た人たちが「こういうことをやってみようかな」とか「こういう世界があるんだ」というのを発見できる場です。もうひとつはInstaMeetのサポートですね。開催時期のアナウンスやレポートをブログで紹介しています。あとはアドボカシーと言って、これはダンが先頭を切って担当しています。
ダン アドボカシーというのは何か特別な写真を撮っているユーザーを、Instagramのコミュニティー上でより前に出るためのお手伝いをすることです。
三島 コミュニティーの中にいるユーザーが、もっとクリエイティブなことをできるようにし、そのクリエイティブなことを広範囲の人たちにわかってもらえるようにするにはどうしたらいいかをお手伝いしているんですね。
―― 実際ユーザーさんに会ってブログで紹介したりするということですか?
三島 そういうこともあります。また、これからダンがご紹介する「こういうもの」もひとつの方法です。
―― これですか? あ、カレンダーですね! これはダンさんが見つけたユーザーの投稿写真を使っているんですか?
ダン 「#WeeklyFluff」というハッシュタグを付けて投稿した写真ですね。
三島 みなさん愛犬や愛猫などの写真を撮って、ハッシュタグを付けて投稿するのですが、その中からダンが選んで、毎週月曜日に公式のアカウントでフィーチャーしています。
ダン アドボカシーは、Instagramの価値観であるインスピレーションやクリエイティビティーといったものを広げてくれる方たちに、光を当てていきたいと思っています。なので、コミュニティーづくりに貢献してくれ、さらにほかのユーザーに対して影響力が強い方をこちらで選んで、写真を使わせていただき、コミュニティー上で共有しています。
三島 私たちがご紹介させていただいているアカウントは、みなさんそれぞれ世界観ができあがっています。たとえば@symmetrybreakfastというロンドンの人のアカウントを見てください。
―― すごくわかりやすいですね。
三島 すごくクリエイティブであり、オリジナルなものなんですよね。なので、こういう楽しみ方があるというのをみなさんにもっと知ってもらいたいので、編集やアドボカシーという形で広く発信しています。
―― ユーザーにとってはこうして知ってもらえることがひとつの目標ですね。
三島 目標というよりは、クリエイティビティーが刺激されればいいかなと思います。
(次ページでは、「日本ユーザーの特徴は?」)