液晶分離型デスクトップ「LIFEBOOK GH」ロードテスト 第1回
15.6型Core i7で1kg未満のタブレット? 富士通“New Style PC”をじっくり見た!-「LIFEBOOK GH」 (3/4)
2015年02月26日 08時00分更新
本体と液晶ディスプレーを離しても快適に利用できる
ワイヤレスディスプレーで映像を出力する「LIFEBOOK GH77/T」は、無線の接続範囲が本体の見える状況で最大30mとされている。同じくワイヤレスのキーボードとマウスは、それより短く最大10mだ。
もっとも、見通し30mある家屋はそうそうない。そこで鉄筋マンションで部屋から部屋へと移動して、どこまで無線がつながるか実際に調べてみた。本体から液晶ディスプレーを徐々に離してみたところ、およそ15m程度で映像が途切れがちになり、20mで映像が完全に消えた。その状態から10m程度まで近づいてみたところ、映像がふたたび表示された。
一般的に無線の電波は、あいだに障害物があると通信に影響が出てしまう。特に「LIFEBOOK GH77/T」が液晶ディスプレーとの接続用に利用する5GHz帯の電波は直進性が高く、障害物による影響が大きい。利用する環境によっては、電波の届く範囲が公称の30mよりも短くなる可能性がある点に注意したい。
ちなみに本体と液晶ディスプレーの接続に利用する5GHz帯のチャンネルはW52だ。このチャンネルは電波法の規則によって屋外での利用が禁じられているため、残念ながら屋内のみで利用することになる。
映像表示の反応については、電波さえ届けばまったく問題はない。試しにブルーレイやフルHDのネット動画を再生してみたところ、映像の遅延はまったく見られなかった。
気になる点を上げると…
だが気になったところが2点ある。ひとつ目は、液晶ディスプレーの映像が一瞬だけにじむような場面があること。たとえばエクスプローラーを全画面で表示している際、ウィンドウを最小化するとデスクトップの画面がほんの一瞬だけブレたように見えるのだ。
もうひとつは、画面を回転させる際に映像と音声が短い間途切れてしまう点。おそらく技術的な要因だと思われるが、シームレスに再生されないのは残念だ。
とは言え、2点ともかなり特殊な状況下での操作であるため、実際の利用では特に気にならないだろう。それよりも負荷の高い作業を大画面で、しかもワイヤレスで利用できるメリットのほうが大きい。
(次ページ、「「LIFEBOOK GH77/T」は新しい可能性を感じさせるPCだ」に続く)
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