2015年のPCは、二極化する
――2015年はどんなトピックに期待していますか?
畦田 この先のトピックとしては、Windows 10の登場があります。買い替え需要はもちろんのこと、様々なニーズがあると思います。
スペック的なところですと、4Kなどの高解像度の需要もさらに高まると考えていますので、注目していきたいですね。あとは、Chomebook対抗のような価格帯のノートパソコンも増えてくるのではないかと。低価格な製品とこだわりを重視するユーザー向けのハイスペックな製品が注目され、大袈裟かもしれませんが、二極化するかもしれないなと考えています。
杉澤 私は「2015年はe‒Sportsかな」と。G-Tuneが日本リーグに協賛した「League of Legends」はまだ国内サービスが始まっていませんが、近いうちに始まると受け止めています。そうなれば「やってみたいけど、英語はちょっとね」というユーザーがどっと集まって、e‒Sportsというものが一気に開けるのではと期待しています。
――なるほど。非常に期待できる点ですね。
杉澤 最後に、PS4とPC版に絞って発売される「ストリートファイター V」。こちらにもとても期待しています。
手応え感じた「クリエイター向け」パソコン
――年が変わって、この数ヶ月で見えてきたことはありますか?
畦田 今年に入ってから、よりターゲットを明確にしたコンセプト製品やプロモーションに力を入れています。これまで注力してきた「ゲームパソコン」という軸のほかに、「クリエイター向けパソコン」というジャンルをこれまで以上に注力していきたいと考えています。先日、フォトグラファー向けの「MDV for Photo」を発表し、CP+に出展したのですが、予想以上のお客様にお越しいただいたことで、手応えを感じています。
クリエイター向けの製品はこれまでも展開していたのですが、どちらかというとプロフェッショナル向けで、そこに加えて、よりコンシューマ向けな製品を展開していきます。将来は「ゲームパソコンならG-Tune、クリエイター向けパソコンなら~」と言われるくらいに育てたいですね。
――「MDV for Photo」に続く第二弾は、ズバリ「○○向け」ですか?
畦田 まだ詳しいことはお話しできないのですが、すでに展開している「漫画家・イラストレーター・絵師向けパソコン」は新たな取り組みを検討中です。今までにないような、そしてマウスコンピューターらしい展開をしていく予定です。
――製品販売サイトに掲載されている、クリエイターの方へのインタビューも興味深く読ませていただいてます。
畦田 多くのクリエイターの方々とお会いする機会が多いのですが、中にはパソコンにはあまり詳しくないという方もいらっしゃいます。パソコンを購入する際にそういったコンテンツを参考にして、最適な一台を選んでいただきたいです。
良い性能を安く提供するのは当然。さらに一歩先を目指す
――2014年のG-Tuneは、10周年記念でしたね。
杉澤 1月28日で11周年になりました。先ほども言いましたが、人だったり、どのようにゲームPCを活用できるか見せるのが本当に大きなポイントになります。良いCPUやメモリー、GPUを手に取りやすい価格で提供するのは当たり前にやるべきことで、さらにユーザーの背中を後押しする環境を整える。そこを目標にしています。
――スペックだけではなく、Oculus Riftなどを実際に秋葉原のG-Tune:Garageで試せるのも、ユーザーにとっては貴重な機会だったのではないでしょうか?
杉澤 Oculus Riftに目を付けたのも「何か新しいものを伝えていきたい」という考えからでした。今後も未来を感じるもの、パソコンが紐付かなくては快適に楽しめないものに関しては、積極的にアプローチしていきたいですし、私たちも触れていきたいです。
(次ページでは、「2015年は、“あなた個人向けPC”を実現させたい」)
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