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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第186回

コンビニより安い! ピンチの時に助かるキンコーズを活用する技

2015年02月13日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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ネット対応だからデータはDropboxやメールで
フォトショップやオフィスソフトも利用可能

 店頭にあるPCやMacをレンタルして作業することもできる。価格は最初の20分が250円で、以降10分ごとに200円。街中のネットカフェと比べると高いが、印刷前にデータの確認をしたり、仕上げ作業を行なうことが可能。Microsoft Officeをはじめ、Adobeのイラストレーターやフォトショップ、インデザインなどのグラフィックソフトを利用できるのがウリだ。もちろん、ネットにつながっているので、自分宛てに送ったメールやDropboxなどのクラウドサービスからデータをダウンロードし、印刷することもできる。

 会社で印刷してくるべき資料を忘れてしまっても、クラウドに保存してあれば必要な分だけキンコーズで用意すればいい。写真をレタッチしたくても編集ソフトがない、というなら店頭でフォトショップを使えばわせてもらおう。

 PCから指定のプリンターへ出力操作をしたうえ、出力カードに印刷ページ数や部数を記入してカウンターで依頼する。その後、プリントされたものが渡されるという流れ。その際、紙を変更することもできる。プレゼン資料は普通紙でいいが、写真を印刷するなら厚めで光沢のある紙が向いている。ただし、キンコーズでは印画紙への写真印刷は行なっていない。観賞用にクオリティーの高い写真印刷を求めている場合は、専門のサービスを利用した方がいい。とは言え、実際に印刷したところ、スナップ用途では十分な画質だった。また、レンタルPCからの印刷を行なう場合、持ち込んだ紙で印刷することも可能だ。

店頭でPCをレンタルできる

OSや利用できるソフトは店舗によって異なる。田町店はWindows 7だった

USBメモリーやメール、クラウドからデータを取り込む

フォトショップやオフィスソフトで仕上げ作業ができる

出力する用紙を指定することもできる

出力カードに枚数や部数、利用する用紙を記入する。用紙を指定しなければ、普通紙になる

PCから印刷操作を行なったあと、カウンターで出力カードを渡し、出力を依頼する

プレゼン資料を普通紙に印刷したもの

写真を厚めで光沢のある「エスプリコートAP」のA4サイズに印刷したもの

名刺切れの時に緊急対処!
1枚の名刺を複製する

 出先で名刺を切らしてしまったら一大事。アポイントをもらって伺うのに、名刺がないではまとまる話もまとまらない。名刺が1枚でも残っているなら、キンコーズで複製することが可能だ。価格はモノクロ20枚で1200円、カラーなら1400円。枚数が多くなるほど割安になる。所要時間は3時間ほどだが、スタッフの手が空いていれば、早目に作業してもらうこともできる。

 今回は特別に作業場に入って手順を見せてもらった。まずはスキャナーで取り込んで、フォトショップで調整。その後、専用のレイアウトに面付けして、印刷する。カットは専用の機械を利用するので、短時間で出来上がった。オリジナルと並べてみると、わずかに違和感はあるが、ビジネスでも問題なく使えるレベルだ。

 緊急時で時間がない場合は、名刺用の紙をカウンターで購入し、セルフコピー機でコピーしてしまえばいい。1枚の用紙で名刺1枚しかできないが、短時間で名刺を複製できる。

1枚の名刺を複製してもらう

まずはスキャナーで取り込む

解像度は600dpi

傾きや色合いなどを調整する

同じデータをコピーして面付けする

出力した紙を専用のカッターで自動的に裁断する

完成! 下が元の名刺、上が複製した名刺

次回は雑誌・書籍の裁断
裏メニューの存在も!

 次回も、キンコーズの活用法を続けて紹介する。後編では、紙焼き写真をスキャンしてデータ化したり、写真のパウチ、雑誌・書籍の裁断をはじめ、裏メニューまで取り上げる予定だ。


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。


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