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生活に寄り添うパソコンの使い方追求すべき

シェアトップだけでは意味がない、LaVie20周年にこめたNECPCの決断

2015年01月21日 09時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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元プロ野球選手の石井一久、元フジテレビアナウンサーの木佐彩子夫妻とNECPC 取締役執行役員常務の留目真伸氏

NECPCの製品は今後すべてLaVieのブランドで展開される

 NECPCの個人向けパソコンが“新生LaVie”の名のもとに生まれ変わる。

 LaVieはこれまでNECPCの個人向けノートパソコン向けに用いられてきたブランドだが、今後はVALUESTARのブランドをなくし、ノート型、デスクトップ型、タブレット型で共通のブランドとして展開。その後ろに製品の特徴を示す、サブ名称を付加する。NECPCではLaVieをサービスを含めた統一したブランドで展開する計画。

 たとえば、キーボードレスで使える一体型パソコンであれば“Hybrid Frista”、LaVie Zシリーズの後継となる軽量モデルであれば“Hybrid ZERO”などだ。Hybridはパソコン的な操作とタブレット的な操作を行き来できる2in1を示し、フリースタイルで使えるというイメージをこめた造語であるFristaや、無重力(ゼログラビティ)のような軽量さを示すZEROといった単語を追加している。

シェアは伸びた、しかしシェアをとることが目的ではないとする留目氏。

 LaVieのブランド名は「生活」という意味のフランス語に由来する。発表会に登壇したNECPC 取締役執行役員常務の留目真伸氏は、生活のすぐそばにいつもあるパソコンとして、ハードだけではなくサービスも含めたトータルのブランドとしてLaVieを使っていくというコンセプトを示した。

 留目氏は、NECPCが2014年もPCシェアを好調に伸ばし、GfK Japanによる店頭PCの調査で約25%のシェアを獲得したことや、Androidタブレットでは2014年に店頭シェアで2位に付けた点に言及。安心、簡単、快適を重視したNECPCの商品企画が国内市場で受け入れられているとした。

 しかし同時にシェア獲得だけがNECPCの目的ではないとする。上述したLaVieブランドへの統合、そして新たに掲げた“Digital Dramatic Days”といったキャッチフレーズはその一端を示している。

この20年パソコンのスタイルは驚くほど変わらなかった

 2015年はLaVieブランドが登場してから20年の節目となる。しかし、キーボードに向かい机の上においたパソコンを使うという利用スタイルは大きく変わっていない。

 またクラウドなど新しいPC利用のスタイルが登場しているにも関わらず、NECPCの調査では、オンラインストレージの利用率は3%、ホームネットワークを活用したテレビ視聴の利用率は7%、テレビ電話の利用率は9%と低い水準だ。これではどんなに高いシェアをとったとしても、「デジタルライフを普及させるための本質的な課題を解決できていない」というのが留目氏の主張だ。

 こういった状況を踏まえつつ“生活に即したパソコン”を提案し、デジタルライフの楽しさ・すばらしさをどう提供していくかをNECPCとして提案したのが、発表の骨子である。

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