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生活に寄り添うパソコンの使い方追求すべき

シェアトップだけでは意味がない、LaVie20周年にこめたNECPCの決断

2015年01月21日 09時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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どんな仕様かではなく、どんな使い方ができるか

 発表会では一連の新製品のうち、「LaVie Hybrid Frista」関連記事)と「LaVie Hybrid Zero」関連記事)の2製品に絞った活用提案が示された。

Hybrid Fristaのキーボード収納機構を紹介する、森部浩至氏。

 新製品について紹介した商品企画本部の森部浩至氏は「自宅ではパソコンのある所に人が行って使う」あるいは「外出先では机や椅子のある場所に行って使う」という制約を越えるのが、両製品だとする。

 つまり、「人のいる場所にパソコンが、生活の一部としてある」あるいは「場所の制約を受けず、思い立った場所ですぐ使える」という点をタッチ操作や省スペース性/軽量性を通じて実現していこうというのが同社の考える、新しいパソコンの利用形態となる。

 そのため製品の紹介も一般的なスペックの紹介ではなく、ライフスタイルの中でどのような利用が可能かに絞り込んだプレゼンテーションが実施された。

 たとえばHybrid Fristaでは、画面に触れずジェスチャー操作で使用できるインテルの“RealSense”技術を活用し、パソコンに直接触れない料理の際に主婦がレシピを確認したり、忙しい出勤前の時間に、同社製アプリの「My Time Line」で手早くビジネスマンが情報を収集し、場合によっては通勤中のモバイル端末でシームレスに見るといった提案がなされた。

ぬれた手や粉まみれの手になりがちなキッチンの利用では、ジェスチャーで操作できるFristaの特徴を生かせる。

出勤前にスピーディーに情報を取得するビジネスマン。デモンストレーションはプロジェクションマッピングで背景を入れ替える斬新な手法が取り入れられていた。

 Hybrid Fristaは、独自のL字型フォルムを採用。同じ画面サイズのノートパソコンに対して、設置面積が40%も小さく、奥行きも16cmと小型である点が特徴となる。タッチやジェスチャー操作主体に考え、キーボードを標準では本体下部に収納する割り切った仕組みにすることで実現できたサイズだ。一方で性能面では第5世代Core iシリーズの搭載や、Blu-ray Discドライブの搭載、あるいは高音質なヤマハ製AudioEngineの採用といった、エンターテインメント用途にも十分な高い性能を持っている。

Hybrid ZEROの軽さは正義、そしてパソコンの利用シーンを広げる

非常に軽いHybrid ZEROをアピールする森部氏。

 一方Hybrid ZEROでは、タッチパネル付きで約964g、タッチパネルなしで約779gだった従来機種(LaVie Z)に対してそれぞれ約926g、約779gに本体を軽量化。しかもタッチパネル搭載機種は、360度自由に稼動するヒンジを備える。13.3型ノートでありながら軽いため、タブレットモードでの長時間使用をはじめとした新たな利用シーンが得られるとしている。

 軽量化の秘密は、ディスプレーカバーに金属をたたくことで強度を高める鍛造工法を採用したマグネシウムリチウム合金を採用。さらにダイレクトボンディングで実現するタッチパネルの表面素材をガラスからフィルムに変更するなどの進化を加えたため。1月開催のCESでもその驚異的な軽さが海外メディアなどの賞賛を受け、Best of CES BEST PCをはじめとした24のアワードを受賞したという。

Hybrid ZEROのタッチ対応モデルは新たに360度回転するヒンジを採用。軽さを生かしたタブレットモードの利便性を訴求している。

 発表会ではクリエイターの男性がカフェで、Hybrid ZEROのタブレットモードでSNSを気楽に見ていた瞬間、仕事の依頼が入り、シームレスにキーボードを使った仕事モードに移行できる点や、女性の長期旅行などで従来であれば省かれていたパソコンが、これだけ軽ければ持ち物の候補に入り、かつ空港などの空き時間でも有効活用できる、といったシーンが提示された。

旅行の際には荷物を極力減らしたいもの。ノートパソコンは持ち物リストから外れがちだったが、この軽さなら女性の鞄にも収めやすく、旅行などに気軽に持っていけるとアピール。

同様にクリエイター利用のシチュエーションでは外出先のカフェでタブレットモードでSNSを楽しんでいるところに、不意に仕事の電話がかかり、キーボード利用でビジネスモードに・・というシチュエーションを紹介。

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