アスキー・ジャンク部リターンズ 第73回
「世界で最もおいしい料理ランキング50」の第1位がカップヌードルに
世界一うまい!? マッサマンカレーのカップヌードルを食べる
2014年11月25日 17時00分更新
「マッサマンカレー」をご存知だろうか? タイ南部のカレーで、大量のスパイスやハーブを用いながらもココナッツミルクを併用するため、ほどよい辛さと濃厚な味が特徴だ。ちなみに、NHK連続テレビ小説とは何の関係もない。
2011年、CNNインターナショナルの情報サイト・CNNGoは、「世界で最もおいしい料理ランキング50(World's 50 most delicious foods.)」でこのマッサマンカレーを1位に選んでいる(外部リンク)。巷で「世界一おいしい料理」と話題になることがあるのはこういうわけだ。
といってもこのランキング、3位が「チョコレート」でしかもメキシコ代表だったり、34位がカナダの「メープルシロップ」だったりするので、日本人の我々から見てみると「?」となるところも多いかもしれない。ちなみに日本料理でランクインしているのは、「寿司」と「近江牛のビーフステーキ」と「アンキモ」。うーん、という感じがしなくもないが……。
今回取り上げるのは、マッサマンカレーをカップ麺にした一品。日清食品が11月25日に発売した「カップヌードル マッサマンカレー ビッグ」である。
パッケージと、お湯を入れて3分待った中身がこちら。ところで、どうして肉が蒸し鶏なのか? 実はマッサマンカレーはムスリムから伝来したと言われている。イスラム教の食の規律に従って、豚肉以外で作ることが多いのだとか
ココナッツミルクの甘みとうまみを利かせ、コリアンダー、スターアニス、赤唐辛子など9種類の炒めたスパイスを加えて仕上げた濃厚なカレースープが特徴という。具材にはポテト、蒸し鶏、ネギ、ニンジンを使用。内容量107g、実売価格200円前後。
世界一おいしいカレーをカップヌードルにしたというが、実際問題どれほどのモノなのか? 「おいしい」よりは「おしい」と言われることが多い、残念な人物ばかりのアスキー・ジャンク部が食べてみた。
気になる味の感想だが、決め手はやはりココナッツミルク。香りはそれほどではないものの、特有の甘味がきわだっている。そこにスパイスの刺激が加わることで味に強いメリハリがついているため、人によっては、「味が濃い」と感じるかもしれない。とはいえ、強烈に癖があるというわけでもなく、通常のカップヌードルカレーのバリエーションの範疇に収まっている仕上がりと言っていいだろう。
食べる前は、「もとがタイ料理ということもあるし、相当スパイシーで変わった味なのでは?」と思っていた。しかし、あくまで尖りすぎず万人に受け入れられそうなテイストにとどめているあたりは、カップ麺業界の大御所・日清食品らしいバランス感覚が発揮されているといえよう。
一方、辛さ自体はそれほどたいしたものではない。辛いのがよほど苦手でない限りおそれることはないが、刺激を求める人にはやや物足りないだろう。また、お湯を注いだときの“カレー臭”もなかなか強いので、オフィスなどで食べるときは気をつけたほうがいい。
というわけで、今日のジャンク部は日清食品のカップヌードル マッサマンカレー ビッグでした。ごちそうさまでした。
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