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変革を続ける30年目のデルを追う 第1回

新たな企業像は「世界最速で成長するインテグレーテッドITカンパニー」

Dell World 2014で感じた、株式非公開化後の「変革するデル」

2014年11月11日 09時00分更新

文● 大河原克行

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『変革』その3:パートナーとの連携を重視

 3つめの『変革』は、パートナーとの連携を重視する姿勢を改めて強調した点だ。

 実際、今回のDell World 2014では、パートナー企業が初めて出席。エンドユーザーを中心とした5250人の参加者のうち、約1500人がパートナー企業からの参加だった。また、開催初日にはパートナーを対象にしたパートナーサミットも開催された。「パートナーの参加者の熱意は驚くものがあった。デルへの期待をヒシヒシと感じるものになった」と、米デル グローバルチャネル&アライアンス担当バイスプレジデントのシェリル・クック氏は振り返る。

 今回の会期中、新たなパートナープログラムとインセンティブ制度を発表。これらに対して総額1億2500万ドルを投資することを明らかにした。これは、同社のパートナービジネスに対する年間投資額としては過去最大規模となる。

 デルにとってパートナーチャネルの活用は、もはや成長戦略の柱となっている。デルの全売上高に占めるパートナー販売比率は、前年の30%から40%以上へと一気に拡大している。デルではこの成長はまだまだ続くと予測しており、新たなパートナー向け投資によってそれを加速させようとしている。

 「デルのパートナービジネスは、すべての市場において、もっとも急速な成長を達成している。デルがここまで高い成長を遂げることができたのは、ユーザー、そしてパートナーのお陰である」(デル氏)

創業から30年、「大胆」で「生き生きとした」デルの姿

 Dell World 2014全体を通じて筆者が感じたのは、非公開化以降のデルが「生き生きとしてきた」ということだ。

 「現在、デルは世界最速で成長する『インテグレーテッドITカンパニー』となった。非公開化以降、デルは“大胆”になり、イノベーションのスピードを上げ、事業のあり方を再定義した。だが、これからも顧客の成功に100%フォーカスしていく企業であることには変わりがない」(デル氏)

 デルに19年間務めているミダ氏は、デル氏の様子を、「自らがプランし、実行している変革が成果につながっていることは、マイケル自身にとっても楽しいことだろう」と語る。

 デルの成長は、今回垣間みせた数々の「変革」が支えているのは明らかなようだ。会期中、今年が創業からちょうど30年めであることには一言も触れられなかったが、30年目の変革ぶりには強い自信が伺えた。

 最終日、デル会長は基調講演を「また来年、ここでお会いしましょう」と締めくくり、降壇した。来年のDell Worldで、デルはどんな姿を見せるのだろうか。いずれにせよ、これからの1年で、デルが『インテグレーテッドITカンパニー』としての姿をより明確にしていくことは間違いないようだ。

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