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「Dell World」で登壇、分社化などに揺れるHPやIBMを尻目に好調ぶりをアピール

株式非公開化から1年、マイケル・デルCEOが成果を語る

2014年11月07日 09時00分更新

文● 末岡洋子

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 米Dellは11月4日から3日間、本拠地のある米テキサス州オースティンで年次カンファレンス「Dell World 2014」を開催した。基調講演に先だって開かれたメディア向け発表会で、創業者 兼 会長 兼 CEOであるマイケル・デル(Michale Dell)氏が、Dellの最新動向を説明した。

Dellの創業者であり、会長 兼 CEOであるマイケル・デル氏

株式非公開化から1年、「自由とフォーカス」のメリットを語る

 昨年のDell Worldと比べて、今年はかなりリラックスした表情でステージに立ったデル氏。昨年のDell Worldは、同社が株式を非公開化してから初のイベントであり、業界やメディアにはその動向を不安視する見方もあった。だが今年は違う。この秋、業界ではむしろDellの競合たちに対する不安視が渦巻いているからだ。

 PC、エンタープライズITの領域で全面的に競合するライバル、Hewlett-Packard(HP)は、10月はじめに分社化の方針を発表した。IBMにも業績低迷に伴う分社化の憶測があり、すでにx86サーバー事業はLenovoに売却している。デル氏は、こうした現状を「カオス」「混乱」と形容し、次のように述べた。

 「企業を分社化したり、事業を切り離したりしているが、誰のためなのか? と問いただす必要がある。それ(分社化)が顧客の助けになるのか? 研究開発を支援し、新しい革新的な製品を構築できるのか?」

 エンタープライズIT業界に新たな激動の波が予想される中、デル氏は、自社の現状については余裕を見せる。非公開企業になって1年を振り返り、「過去最大規模の非公開化だった。ポジショニング、これまでの成果とビジネスの成長に非常に満足している」と語る。

 非公開化のプランを発表した当初から述べていたとおり(関連記事)、最大のメリットは「自由とフォーカス」のようだ。デル氏は「次の四半期、次の会計年度、株主を気にすることなく、エネルギーの100%を顧客とパートナーの成功に注ぐことができる」と、あらためて顧客重視の姿勢をアピールする。

 非公開企業となったことから、売上など業績の数字は公開されない。だが、デル氏は報道陣に対し「われわれはすべての地域で成長している。Dellは最も急速に成功しているIT統合カンパニーだ」と語った。

 PCの出荷台数は前年から10%近く成長しており、米国における市場シェアは18.7%伸びたという。「(シェアの増加率は)HPの3倍、Appleの5倍、Lenovoの10倍だ」。米国市場全体のPC出荷台数は4.3%成長しているが、Dellを除くと0.2%の伸びにとどまるという。PC事業はDellという企業の“起源”であり、今後も重要な製品であり続ける。

 「DellにはすばらしいPC事業がある。事業は成長しており、シェアを増やしている。1~2年前には『PCは死んだか』という議論もあったが、PCはいまでも本当のビジネスが行われる端末だ」

 だがPCだけではない。サーバー分野ではアジア太平洋地域(米国、日本も含まれる)で1位を維持しており、ストレージでも出荷容量シェアで1位だという。さらにソフトウェア分野でも2桁成長を遂げていると、デル氏は胸を張る。これらを顧客やパートナーに展示するショーケースである「Dell Solution Center」も、すでに世界11カ国、15箇所に展開している。

(→次ページ、2000社への独自調査から見たITトレンドの「現実」

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