DAC内蔵でも約300gと重さは気にならない
DACやアンプを駆動するバッテリーも入っていますので、気になるのは重さです。DACを内蔵しないMDR-1Aの約225gに対して、MDR-1ADACは約300gと、75gの重量増となっています。
比べれば確かに重いのですが、密閉型のヘッドフォンでこれよりヘビーな機種はいくつもあるので、実際に装着して気になるほどではありません。むしろベースとなった素のMDR-1Aが軽いわけです。
装着感については、MDR-1Rの頃からの美点をそのまま引き継いでいます。立体縫製されたイヤーパッドは、側頭部と面で当たり、長時間の装着でもストレスを感じさせない上に、密閉型ヘッドフォンの性能を維持するのに必要な、高い気密性を得ています。もちろんイヤーパッドのクッションは低反発ウレタンです。
内蔵DACは、MDR-1ADAC側からクロックを生成し、再生装置側のクロックによるジッターを排除するため、非同期通信方式(Asynchronous)を採用。DACとしての解像度は192kHz/24 bitまで対応し、ソニー製品ではおなじみのデジタルアンプ「S-Master」のハイレゾ対応版「S-Master HX」でドライブします。
デジタル接続での高域再生限界は40kHzまで。DSDの5.6MHzにも対応するとありますが、再生までの間にPCM変換が入り、DSDのネイティブ再生には対応していません。また、iOS機器の場合は44.1kHz/16bitまでとなります。
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