親切なロック機構や組み合わせ精度
快適な感触などが魅力
オールディーズな引き出し式の筆箱や箸箱のように引き出すと、牛本革を使った柔らかいインナーケースが登場する。
引き出し始めも、不用意に滑りだすことなくロック機構がかかる。また、全部引き出したところでも同様にロック機構が働き、ペンケースの引き出しが抜け落ちることはない。
丸くなるように癖付けされた本革製のインナーケースは縦に端から端までスリットが入れられており、万年筆の出し入れは極めて容易で快適だ。明るいトップ面に対してボトムの黒い色も塗装ではなく綺麗に染められて、カエデの木目がまた違ったイメージで見えて美しい。
引き出し背面には指先の滑り止めのための3ヵ所の切り込みと、素材名が記述されている。ボトムの終端は、染色され見事にL字型に折り曲げられたダークなカエデ材のボトムと、U字型に折り曲げられた明るいトップが精密機器のように見事に噛み合っている。
そして、自信に溢れた社名である「STORIO」と、最近見る機会が極めて少なくなってきた「MADE IN JAPAN」という懐かしいタイプフェイスが刻まれている。
筆者は、最近、愛用している長さも軸の太さも異なる数本の万年筆やボールペン、鉛筆補助軸などを組み合わせて収納してみた。
2本用としては極めてコンパクトな外形のAvanWoodの万年筆ケースだが、一番太くて大きなモンブランの万年筆である「マイスターシュトゥック149」と、銀座五十音&信頼文具舗謹製の鉛筆補助軸「ミミック・パシフィック」の両方がすんなりと収まった。
筆者は、過去から現在までいくつもペンケースを買い込んで、結局現在は5種類のペンケースを代わる代わるTPOに応じて使い分けている。
そして日常使いになった5つのペンケースの共通の特徴は、持った時の皮膚感覚と手のひらでニギニギしたり、くるくる回した時の感触の快適さだと気がついた。
実際にAvanWoodの万年筆ケースを手に持ってみると、その曲げ木の感触が素晴らしいのだ。回してみると、エッジの立ったボトムと、ソフトなトップが代わる代わる手のひらにあたり気持ちがいい。
自慢の逸品になりそうな万年筆ケース
今まではあまり考えられなかった超薄い無垢の木を、テクノロジーを注ぎ込んだ先端の加工機と経験豊富な職人技で創りあげたAvanWood万年筆ケース。すべての工程と手間を考えると、今の販売価格は安すぎるかもしれない。
AvanWood万年筆ケースは、この先も間違いなく筆者の日常使いの自慢アイテムになることだろう。新しすぎず、華美でないちょっとクラシカルなイメージのモノとのマッチングが最高だ。
今回の衝動買い
アイテム:AvanWood 万年筆ケース(2本用)
価格:銀座伊東屋 K.ITOYAで1万900円(税抜)で購入
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。
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