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四本淑三のダイエット・ギークス 第3回

ただ歩くだけでは痩せないし、Ingressを楽しめない

Ingressで痩せるためにガジェット投入! リアル課金発生!?

2014年10月05日 12時00分更新

文● 四本淑三

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あった方がいいもの2「ヘッドセット」

 モバイルバッテリーよりはるかに優先順位は落ちますが、ヘッドセットがあるとプレイが盛り上がります。

 Ingressはプレイ中に、ドローンのようなBGMと、攻撃その他操作に対する様々な効果音、そしてハックで取得したアイテムなど、ステータスを音声で伝えてきます。

 実際には音を聴かなくても、画面だけ見ていればプレイは可能なのですが、せっかくなら、この音を聴きながらプレイしたいわけです。

Ingressの起動画面にも「Headphones recommened」の文字が

 しかし、できればヘッドホンは使いたくありません。カナル型のような密閉型では、環境音を遮断してしまい危険ですし、給電用のケーブル同様、ヘッドホンケーブルも、プラグ部分で断線する可能性があります。

 そこで私はJawboneの「ERA」というBluetooth対応ヘッドセットを使っています。片耳式なので環境音を遮断することもなく、軽いために装着していることをほとんど意識せずに済みます。ヘッドセットなので、もし電話がかかってきたら、そのまま出られます。

普段電話に出ることもなく、音楽を聴くにも音はイマイチのため、今までほとんど使っていなかったERAも、Ingressのおかげで復活。内蔵バッテリーが4時間しか持たないのが難点ですが、USB充電に対応しているので、休憩中にモバイルバッテリーから充電することもできます

あった方がいいもの3「活動量計」

 もうひとつ、ダイエッター的にはこれがもっとも重要なのですが、活動量計です。

 プレイしている時間は時計でわかりますし、おおよその移動距離もIngressのアプリ本体で確認することはできます。

 しかし、Ingressで一番危険なのは、実はやりすぎてしまうことだと感じています。なにしろ身体を動かした後はビールが美味しい。ビールが美味しいと何でも美味しい。これは大問題です。

 そうなると、消費したカロリー以上に食べてしまい、ゲームに勝ってダイエットに敗北ということにもなりかねません。

 ただ、太ること以上に、いい歳をした社会人として困ることもあります。調子に乗って1日に何十キロも歩いていると、翌日以降に疲れがどっと出ることです。なにしろ、このゲーム、気が付くと驚くくらい歩いているので。そして一度やりすぎると、なかなか回復しません。

 したがって、自身の体力や体調とフィードバックしながら適当なリミットを設けるためにも、活動量計と、それをチェックするためのアプリは必要かなと感じています。50代である私個人の経験では、1日3万歩を超えたら、翌日はちょっと危ないかなという気がしています。

しばらく使っていなかったリストバンド型ウェラブルセンサーのJawbone「UP24」も、Ingressのおかげで再登板。歩数をベースとしたカロリー消費量、そして睡眠時間を計測し、アプリ上でその関係をチェックできます

こちらは春ごろに活躍していたUP24

 その他、Ingressの作戦行動のために自転車を買う人、ウェアやウォーキングシューズを新調する人もいらっしゃいます。これをエージェントは「リアル課金」と呼んでいるようです。

 しかし、こうしてハマってしまったエージェントには、実はさまざまな危険が待ち受けています。次回はそこから話を始めましょう。



著者紹介――四本 淑三(よつもと としみ)

 1963年生れ。フリーライター。武蔵野美術大学デザイン情報学科特別講師。新しい音楽は新しい技術が連れてくるという信条のもと、テクノロジーと音楽の関係をフォロー。趣味は自転車とウクレレとエスプレッソ

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