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500g台、わずか8.95mmにこめられた可能性

組み合わせる悦び、ThinkPad 10はシンプルだから楽しい

2014年09月14日 12時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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質感の高いアルミボディー、ディスプレー解像度もアップ

 一方同じ10.1型のThinkPad Tablet 2との比較では、CPU世代の違いもあり、性能が大きく改善している。さらに高解像度化と薄型化も果たしており、大きな進化を感じる。なお2in1タイプではCore iシリーズ搭載の「ThinkPad Helix」という選択肢もあるが、キーボードを別途持ち運ぶ場合でも少々重いため、こちらはタブレットというよりはノートパソコンとしての活用をメインに考える機種となるだろう。

ThinkPad Tablet 2と比較すると、本体が大きく薄型化。さらにロゴの位置や本体の表面処理などにも違いが見られる。ThinkPad Tablet 2はラバー塗装の黒、ThinkPad 10は金属外装で

 解像度に関しては16:9のHD解像度だったThinkPad Tablet 2に対して、16:10で1920×1200ドットとなるため大きく精細さが向上する印象。

 ThinkPad 10は、かばんの隙間にスルりと滑らせられる本体の薄さと軽さ、そして充実した基本性能を考慮すると実用性の高い10.1型タブレットの本命機と言えそうだ。

自由度の高さが光る、ThinkPad 10の合体メカニズム

 それではThinkPad 10について具体的に紹介する。製品に触れてまず最初に感じたのは「これは相当に使い出のある製品となりそうだ」という点だ。特にオプションが豊富である。

クイックショットカバー。マグネットで簡単に着脱できる。

ThinkPad 10はペン収納スペースがないためカバーに付けられる点は便利だ。

ThinkPadらしさをかもし出すレンズ部分。赤の枠が印象的だ。

めくってカメラを露出するだけで撮影に入れる機能をThinkPad 8から継承している。

 ThinkPad 8では「クイックショットカバー」と呼ばれる、めくるだけで撮影に入れる独特のコンセプトを持つカバーが話題を集めた(関連記事)。本機もそれを継承する。加えて、十分なキーサイズを持つ「ウルトラブック・キーボード」や携帯性に優れた「タッチケース」なども用意する。つまり本体と一緒に持ち運べる、純正カバーだけでも3種類をそろえるのだ。

ノートパソコンのように一体化して持ち運べる「ウルトラブック・キーボード」

キーボードに装着するというよりは置くというイメージに近く、ディスプレーの角度を変えることはできない。

上がThinkPad Tablet 2、下がThinkPad 10の拡張コネクター。2種類が用意されており、金色の端子が5つ並んだものはキーボードなどをつなぐための端子、その脇の接点が多いコネクターはディスプレーアウトやUSB 3.0の高速通信ができる周辺機器接続用の端子。

 10.1型のThinkPad 10であればノートパソコンとして机の上でじっくりと作業をするにも十分なサイズと言えそうだ。8型クラスのThinkPad 8では基本的に外出先(人によっては寝そべるなど机から離れた場所)での利用がメインになると考えられるが、ThinkPad 10では情報量・サイズのいずれでもノートに近いためだ。

ThinkPad Tablet ドックは机上設置で使用するのに便利。これに外付けHDDや有線LAN、外部ディスプレーを接続しておくと、机に戻ってすくクリエイティブな作業を開始することができるはず。

 となると「ThinkPad Tablet ドック」との組み合わせもぜひ考慮したい。据え置きであれば、既存機種向けのオプションとして提供されている「ThinkPad Bluetooth ワイヤレス・トラックポイント・キーボード」や「ThinkPad Tablet 2 Bluetooth キーボード」との相性も抜群だ。

 これらのアクセサリーを机上あるいは外出先で組み合わせることで、シチュエーションに合った快適な操作感が得られる点がThinkPad 10の魅力であり、使いこなしのポイントになるはずだ。

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