製造過程や修理セクション、倉庫や配送センターすべてを一元管理する綾瀬事業所に潜入
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2014年07月22日 17時00分更新
サードウェーブデジノスは7月17日、神奈川県綾瀬市にある綾瀬事業所を報道関係者に公開した。
今回公開されたのは、事業所内のオフィスや工場エリア、倉庫、ドスパラおよび上海問屋の配送センターなど。昨年事業所を1ヵ所に統合したため、すべての製品の生産や配送は綾瀬事業所から行われているのだという。
コンセプトは100%の「ワンストップオペレーション」
「綾瀬市といえば、これまで交通の便があまりいいところではなかった。しかし昨今は事情が変わってきている」と同社取締役社長の松野康雄氏は言う。「圏央道の東京-神奈川区間が開通したことでインフラが急速に整い、物流拠点としての体制ができてきた。通販を得意とする私たちにとって、輸送配送はビジネスのキーになる」。
「一昨年2月に千葉県・馬橋から事業所を移して、ドスパラ、上海問屋などの販売センターを統合し、一極集中とした。中心はPCの生産だが、修理センターやリファービッシュ、コールセンター業務を担うコンタクトセンターなどもすべて同じ建物で実施している。生産効率を上げるためにワンフロアで工程を完結させており、動線の短さは他社の10分の1ほどではないか」とした。
「我々の特徴、コンセプトは『ワンストップオペレーション』。100%一元管理。物流コストは世界一安いと思っている」と松野氏は自信を見せる。「また、PCの在庫管理という目で見た時は、我々はとにかく在庫回転率を上げなくてはいけない。大手は数ヶ月で回しているが、我々の場合はそれよりもっと短いくらい。そうやってなんとか利益を上げている」とした。完成した製品は客先へ直接配送することで、さらに物流コストを抑えているのだという。
松野氏がもう一つ自信を見せたのは、作業に従事する職員の「人間力」だ。PC工場と聞けば機械による製造ラインを思い浮かべる人も多いかと思うが、同社のPCの組み立てはほとんどが手作業で行われている。「当社のPCは100%受注生産。ケーブルのクリッピングなども手作業で実施している。個々の部品から組み立てをしているところは少なく、本当の意味でのBTOだと思っている。ライン方式とセル方式、2つの生産ラインを用意しており、小型のものや似たようなものはライン方式、ハイエンドのものはすべてセル方式で組み立てている」という。
「我々は人力に依存している。人を鍛え、人力に頼って品質の作り込みを維持し、顧客満足度を高めようというのが方針」と語った。
(次ページでは工場の様子を紹介)
