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相変化冷却ユニットや2.5GbE採用などで省エネにも注力

Atomモジュラー型サーバー採用の新NEC Solution Platforms

2014年05月20日 15時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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5月20日、NECはクラウドサービスに必要なリソースを集約した統合型システム「NEC Solution Platforms」の3製品を販売する。Atomプロセッサー採用のモジュラー型サーバーや同社独自の「相変化冷却ユニット」、2.5Gbps Ethernetなどを導入したデータセンター向けの新プラットフォームを採用する。

利用型への変化に対応する新プラットフォーム

 NEC Solution Platformsは、特定のICTソリューションを実現すべく、必要なハードウェアとファシリティをあらかじめ組み上げておき、ミドルウェアの設計・構築・検証まで最適化した統合型システム。クラウドサービス基盤の構築や増設・拡張を短期間で導入できるよう、製品のみならず、説明書や運用ガイドラインまでをまとめて提供する。

新プラットフォームを採用した「NEC Solution Platforms」

 昨年の4月には、既存のサーバーやストレージを採用した10モデルを発表。今回は、NECの最先端データセンターである神奈川データセンターの「NEC Cloud IaaS」の基盤として開発した省電力・高集積プラットフォームを新たに活用する。

 今回発表されたのは、ホスティングサービスの基盤を提供する「Cloud Platforms for Dedicated Hosting」、OpenStackによるIaaS基盤を提供する「Cloud Platform for IaaS」、そしてHadoopによるビッグデータ分析基盤を提供する「Data Platform for Hadoop」の3モデルとなっている。

NEC Solution Platformsの新製品ラインナップ

 これらNEC Solution Platforms登場の背景としては、市場の変化がある。NEC執行役員である福田公彦氏は、ICTシステム自体が所有型(オンプレミス)から利用型(クラウド)へとダイナミックに変化し、「利用型は2015年に所有型を逆転し、2017年には利用型が8割を占める」という同社独自の推定を披露した。また、ビッグデータの利用に関しても、平均成長率30%超という高い成長率を遂げ、市場が普遍的に拡大していくという見込みを示した。

NEC 執行役員 福田公彦氏

 こうした中、NEC Solution Platformsはクラウド事業者および企業内のプライベートクラウドのプラットフォームの利用を想定。サービスのコストを抑え、付加価値の高いサービスの創出に注力すべく、「従来型製品の組み合わせではない、新領域のための新しいプラットフォーム」(福田氏)として開発したのが、NEC Solution Platformsだという。

1ラックあたり700サーバーの高密度実装

 今回のNEC Solution Platformsのハードウェアは、インテルの超低消費電力CPU「Atomプロセッサー C2000」を搭載した「Micro Modular Server」を採用。2Uシャーシあたりで最大46台、1ラックあたりで700サーバーの搭載を実現した。同社は2010年にもAtomプロセッサー搭載のモジュールサーバーを販売しているが、当時のAtomプロセッサーに比べてC2000では処理能力が大幅に向上。コア数で4倍(2コアから8コア)、メモリの搭載量も16倍(2GBから32GBへ)に拡大しており、サーバープラットフォームとしてのレベルが格段に上がっている。

Atomプロセッサー採用の「Micro Modular Server

 サーバー間の接続においては、10GbEに比べて電力消費量の小さい2.5GbpsのEthernetを採用。内部スイッチを経由し、外部とは40GbEで接続される。シャーシにはSATAインターフェイスも搭載されているため、サーバーモジュールの代わりにストレージモジュールを接続することも可能になっている。

 また、ハードウェアの冷却は、NEC中央研究所の研究成果である「相変化冷却ユニット」を採用。冷媒の相変化を利用することで、熱を室外に排出。発熱の半分を電力を使わずに冷却でき、空調消費電力を従来に比べて30%削減するという。

冷媒の相変化を利用することで、熱を室外に排出する「相変化冷却ユニット」

 さらに基盤となるミドルウェアに関しては、グローバルで標準となるOpenStack(クラウドサービス)やCeph(ストレージ)、Hadoop(ビッグデータ)などを採用。ハードウェアと組み合わせ、事前検証を済ますことで、導入期間を最大1/6に短縮するという。

グローバル販売前提に北米からスタート

 販売は、クラウドの先進ユーザーが多い北米からスタートし、他地域に展開する予定。北米、APAC(アジア太平洋地域)でグローバル拡販組織を新設し、EMEA(ヨーロッパ・中南米)はパートナー連携で販売体制を強化する。2016年度の販売目標はNEC Solution Platformsだけで100億円を目指すという。

グローバルの販売戦略

 Cloud Platforms for Dedicated Hostingは2014年7月末に出荷予定となっており、北米より順次グローバルに販売。価格(税別)は5000万円から。Cloud Platform for IaaSは2014年12月出荷され、北米より順次グローバルに販売。価格は未定。Data Platform for Hadoopは2014年12月出荷予定となっており、APACより順次グローバルに販売する。こちらも価格は未定となっている。

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