国内メーカー初のBluetooth4.0対応クラウド体組成計
やっと出たかという感じもしますが、タニタのRDシリーズは、国内メーカー初のBluetooth 4.0対応機です。データをiOS向けアプリで読み取り、クラウドにアップロードして、様々なアプリやサービスでデータを共有するという、ネットワーク対応型体組成計です。
Bluetooth/Wi-Fi接続でクラウドに対応の既存機種としては、フランスのWithings「WS-50」がよく知られております。体重、体脂肪に加えて、心拍数、室温、CO2濃度まで測れ、お値段は1万8144円(価格はApple Store)。最大180kgまで計測可能で、最小表示は200gというスペックです。
ガラスを使った薄い本体デザインなどを見る限り、おそらくタニタのRDシリーズもWithingsの製品を意識したのではないかと思われます。価格もぶつけてきた感じで、100kg以下の計測精度が100g単位の「RD-900」は税込み実売価格1万7064円、100kg以下の計測精度が50g単位の「RD-901」は税込み実売価格2万1384円(価格はともに直販)。どちらも最大180kgまで計測可能です。
タニタの製品は発売されて間もないこともありますが、正直言って、アプリ連携の充実度でWithingsに見劣りがします。RDシリーズはタニタ謹製の「ヘルスプラネット」のほか、いくつかの社外製アプリに対応していますが、現状では他メーカーのセンサーとアプリ上で連携する方法がない、閉じた製品です。この辺、今後どう展開するのかが気になるところです。
ただ、RDシリーズが新しいのは、価格の桁がもう1つか2つ上の業務用体組成計に準じた「デュアル周波数測定」で計測精度を上げている点です。「InnerScan Dual」と命名されているのも、細胞膜を通過する高周波と、細胞外液を通過する低周波の2つの微弱電流で体組成を計測することからのようです。
間を開けずに何度も計測すると、そのデータにも若干振れ幅があることはわかりますが、たまにあり得ない数値を表示する従来の体組成計に比べると、データの確度は高そうだなと感じました。
RD-900とRD-901は、体重の読み取り精度と、本体ディスプレーに表示する項目が違います。RD-900は体重、体脂肪率、筋肉量、内臓脂肪レベル、推定骨量、BMIの6項目を本体のディスプレーに表示。RD-901はそれに加えて基礎代謝量、体内年齢、体水分率の計9項目を本体ディスプレーに表示します。
ですが、どちらもアプリにデータを飛ばしてしまえば、アプリ上で9項目すべてのデータを表示できます。RDシリーズを買ってアプリを使わないケースは考えられないので、この点ではどちらを買っても一緒。あとは体重の計測精度で選ぶことになるのでしょう。RD-900、RD-901ともにホワイトとブラックの2色が選べます。
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