九州大学情報基盤研究開発センターは4月18日、学内ネットワークと外部ネットワークを接続するルータとして、アラクサラネットワークスのハイエンドルータ「AX8600Rシリーズ」を導入したことを発表した。2014年1月より稼働している。
九州大学の研究機関である同センターは、情報科学や通信工学に関する研究開発を行うと同時に、学内ネットワークをはじめとする情報システム全体を管理する情報統括本部への技術的支援の役割も担っている。今回、ネットワーク拠点を外部データセンター専用施設へ移転するのに合わせて、将来的なネットワーク高速化も見据えてAX8600Rシリーズを導入した。
同センターでは複数のスーパーコンピューターを保有しており、学内だけでなく外部研究機関に対してもネットワークを通じて計算サービスを提供している。数テラバイトに達する大容量データを外部と送受信するためには高速なネットワークが必要となるため、100ギガビットEthernet(100GbE)インタフェース対応のAX8600Rシリーズが採用された。
そのほかにも、フルルート収容対応で全世界の研究機関との直接接続が可能な点、DDoS攻撃などのフィルタリングを行った場合でも高いパフォーマンスが発揮できる点、不要な消費電力を削減する「ダイナミック省電力」「フレックス省電力」機能を備える点を評価したという。