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業界人の《ことば》から 第84回

映像配信はハイビジョンから4Kの時代へ

2014年04月08日 09時00分更新

文● 大河原克行

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NTTぷららの代表取締役社長・板東浩二氏

スマートTVにおける、本当のスマートとは何か?

 一方で、スマートTV化に進化させるための取り組みにも余念がない。

 NTTぷららの板東社長は、「ひかりTVの会員数は、2014年3月末時点で、282万件に達しており、国内最大規模のスマートTVプラットフォームになっている」とし、「一般的には、ネットに接続すればスマートTVといわれるが、我々が考えているスマートTVは、多様なサービスが利用できること、様々なデバイスでもシームレスにサービスを受けられるものだと考えている。テレビがブロードバンドにつながれば新たなテレビの世界が生まれるのは、携帯電話の進化を見ても明らかである。その流れに乗り遅れないようにしたい」と語る。

4KはスマートTVを実現するための一側面に過ぎない

2015年に会員数350万人を目指す(左)、配信されるNHKエンタープライズ制作の4K映像(右)

 そうした考え方の上で、スマートTVへの進化として、ベーシックチャネルのハイビジョン化率を100%にするほか、日本初上陸ゲームタイトルを含めたゲームタイトルの拡充、ひかりTVミュージックの提供楽曲を1000万曲へ拡充、ペット専用チャネル「DOGTV」の国内初提供、映像サービスのチマルチネットワーク/マルチデバイス化に取り組むという。

 「2014年度内には、チューナーによるテレビの映像配信において、フレッツ光以外の光サービスおよびADSL回線向けにもビデオオンデマンドサービスと放送サービスを提供する。また、スマートフォンやタブレットに対する携帯キャリアを通じた映像配信では、すでにビデオオンデマンドは提供しているが、放送サービスについても第2四半期には対応したい」とし、「これによって、飛行機の中のように通信環境がない場所以外では、いつでも、どこでも、ひかりTVのコンテンツを、リアルタイムで楽しむことができるようになる」とした。

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