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業界人の《ことば》から 第84回

映像配信はハイビジョンから4Kの時代へ

2014年04月08日 09時00分更新

文● 大河原克行

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今回のことば

「今年度の重要なポイントは4Kサービス。いち早く商用サービスを10月から開始する」(NTTぷららの代表取締役社長・板東浩二氏)

10月の商用化に先立ち、試験サービスを開始

 NTTぷららは、映像配信サービス「ひかりTV」において、2014年4月8日から、4K映像のVOD(ビデオオンデマンド)トライアル配信を開始。2014年10月から商用サービスを開始すると発表した。4K映像のビデオオンデマンドの商用サービスは日本初となる。

VODとして4Kの配信を開始。30Mbps程度の帯域で4K映像を伝送する。

NHKエンタープライズの作品を配信。商用化を目指す。

 なお、4K-IP放送のトライアル放送も6月から開始する予定だが、商用化については、トライアル結果や映像コンテンツの調達状況をみながら、提供時期を決定するという。

 トライアル配信では、NHKエンタープライズが制作する「微速度映像の新世界」、「高度8000mからの日本列島」や、NTTぷららが制作した「下町ボブスレー」、「宮里美香 Shot in 4K」、「相撲 4K」などの10作品を、全国7カ所の大手量販店店頭や、NTTぷらら本社エントランス、NTTグループショールーム、NTTコミュニケーションズ日比谷ビルエントランス、NTT東日本本社エントランス、NTT西日本本社エントランスに配信。高精細な4K映像を楽しむことができるという。

コンテンツの多様化の中で、4Kは重要な課題

 NTTぷららの代表取締役社長・板東浩二氏は、「『サービス・コンテンツの多様化』、『サービス・コンテンツの高度化』のほか、PC、タブレット、スマホ、そしてウェアラブルデバイスに対応した『マルチデバイス対応』、キャリアフリー化により『マルチネットワーク対応』の4つが、2014年度にひかりTVが目指す方向性となる。なかでも大きな課題としているのが、サービス・コンテンツの高度化において取り組む4Kサービスになる」とする。

マルチデバイスへの展開、多様なコンテンツなどひかりTVは4つの軸でサービスを拡充していく

 また、「トライアル配信のポイントとなるのは、新たに開発したセットトップボックス。これは、住友電工ネットワークが開発した新たな4Kチューナーとなる。また、NHKエンタープライズから提供される映像は、一部を除いて独占配信することになる」(NTTぷららの代表取締役社長・板東浩二氏)と語る。

 動画圧縮方式はH.265/HEVCを採用。NTT東日本およびNTT西日本が提供するフレッツ光ネクスト上において、約30Mbpsの通信速度で配信。トライアル用に開発したセットトップボックスを通して、秒間60フレームの4K映像を提供。市販の4K対応テレビとHDMI2.0により接続する。

 板東社長は、「商用サービス開始時には100本以上のコンテンツを集めたい。コンテンツは、ハリウッドからの調達、独自制作、そしてNHKエンタープライズからの調達などを考えている」とし、「コンテンツは見放題の中に含めるものと、ペイパービュー方式のものとをそれぞれ用意することになる。テレビメーカーとの連携により、ひかりTV向け4Kチューナーを内蔵したテレビの発売や、4K対応テレビを所有しているユーザー向けには、セットトップボックスの売り切り方式とレンタル方式の両方を用意する。4K市場の確立に向けて貢献していきたい」と語った。

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