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最新Xeon E7と大容量メモリ搭載のR920、奥行き40cm未満のR220の2機種

デル、ヘビーなワークロード向け「PowerEdge R920」発表

2014年03月28日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 デルは3月27日、x86サーバー「Dell PowerEdge」ファミリーの新機種として、最も厳しいワークロード向けの高機能ラックサーバー「PowerEdge R920」と、奥行きの短い浅型ラックに適した省スペースサーバー「PowerEdge R220」を発表した。

最大60コア/6TBメモリ、PCIe SSDも搭載できる「PowerEdge R920」

Dell PowerEdge R920。4Uサイズ、4ソケットで、最新Xeon E7プロセッサーと大容量メモリで“重量級”ワークロードにも対応

 R920は、ERPやCRM、Eコマース、大規模データベースのインメモリ処理、HPCといった「最も厳しいワークロードに対処できるよう設計」(デル発表より)された、4Uサイズの4ソケットサーバー。インテルの最新プロセッサー「Xeon E7」(E7-4800 v2、E7-8800 v2、E7-2800 v2)を搭載し、CPUコア数は最大60コア、メモリ容量は最大6TB(96スロット)、内蔵ストレージを24ドライブとPCIe Gen3/Gen2を10スロット備える。

 内蔵ストレージでは、2.5インチのSAS/SATA SSD、SAS HDD(15k/10k/7.2k RPM)のほか、高速/低レイテンシな2.5インチPCIe SSD「PowerEdge Express Flash NVMe PCIe SSD」も搭載可能。また、内蔵RAIDコントローラーはキャッシュサイズが従来の2倍になり、最大で2倍のIOPSを達成する。

 そのほか、デル独自技術を含むRAS(サービス可用性)機能、HPC環境向けの「Nagios」監視プラグイン、サーバー構成のバックアップ機能などによってサービス継続性の向上も図られている。

 PowerEdge R920の価格は、168万4000円(税抜、配送料込)から。3月27日より出荷を開始している。

 発表の中でデルは、R920を使用した各種ワークロードテストの結果を公表している。たとえばSAPワークロードでは、前世代の8ソケットサーバーで動作するSAP環境とほぼ同等のパフォーマンスを達成しており、ライセンスコストを従来比最大50%削減可能。また、2階層SAP SD(販売管理)ベンチマークで、4ソケット Linux環境の世界記録となるベンチマークユーザー2万4150人を達成。さらにE7-4800 4ソケット SAP SDベンチマークの過去最高記録を71%上回るパフォーマンスを記録したと発表している。

2階層SAP SDベンチマークにおけるベンチマークユーザー数、従来機種との比較(画像はデル ブログより)

 またOracleワークロードでも、SSD搭載の「Dell Compellent」と併用した場合に、前世代比で2倍以上のOracle OLAPクエリを処理できる。さらに、大規模なOracle OLAPデータセットの処理スループットを2倍以上に、遅延を半減することができるという。

奥行き40cm未満、Xeon E3-1200 v3搭載の1Uサーバー「PowerEdge R220」

Dell PowerEdge R220。奥行きわずか15.5インチと、奥行きの短い浅型ラックに対応した1Uサーバー

 PowerEdge R220は、奥行き15.5インチ(約39cm)の1Uサーバー。プロセッサーには「Xeon E3-1200 v3」ファミリーを採用。最大32GBのメモリ容量(4スロット)、PCIe 3.0 x16スロットなどを備える。オプションとしてハードウェアRAIDも搭載可能。「Dell OpenManage」「iDRAC 7」などの管理機能も備える。

 R220の価格は12万円台(税抜、配送料込)からを予定している。出荷開始は4月上旬から。

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