7つのスピーカーを1本にまとめたサウンドバー! ソニー「HT-ST7」
引き続き、オーディオ関連の製品を紹介していこう。まず、サウンドバータイプのシステム。おすすめモデルはソニーの「HT-ST7」(実売価格11万3000円前後)だ。
同社のホームシアター機器のハイエンドモデルで、比較的大きめのボディーには口径65mmのスピーカーユニットが7個並び、メインスピーカーとなる両端のユニットにはツィーターも組み合わされている。
もちろん、駆動するアンプも7ch独立構成となっており、言わば7.1chサラウンドのために必要な7個のスピーカーを1本のサウンドバーとして一体化してしまったような製品だ。
これに組み合わせるサブウーファーも、大口径180mmユニットと、200×300mmの楕円形パッシブラジエーターを組み合わせた本格的な作り。しかも、配線不要のワイヤレス接続となっており、設置の自由度も高い。部屋の中に配線を引き回す必要がないので使い勝手も優れている。
このほか、Bluetooth/NFCに対応しており、スマホなどの音楽をワンタッチで再生できるなど、自慢の高音質で音楽再生も気軽に楽しめる機能なども備える。
音質的にはハイエンドだが、使いやすさや親しみやすさはサウンドバーと共通というのが大きな魅力だ。
実際にサラウンド再生を試してみると、まず感じるのは部屋全体から音が出ているかのような豊かな包囲感だ。映画ならセリフや効果音などの定位が明瞭で、大口径ユニットを使っていることもあり、音の厚みのあるしっかりとした再現に仕上がっている。
ソニー独自のバーチャルサラウンド「S-Force PRO」は本機のための波面制御技術を盛り込み、独立した7個のスピーカーを高精度に制御して各チャンネルがつながった一体感のあるサラウンド空間を楽しめる。
後方の音の定位感やサラウンド空間の再現などはかなり本格的で、実際にリアル5.1ch再生で映画を見ている筆者でも大きな不満は感じない。
強いて言えば、フロント側の音像の厚みに比べて後方の音はやや希薄な印象に感じるが、スピーカーの目の前の狭い範囲だけでなく、2、3人が横に並んだような状態でも全員が十分にサラウンド感を得られるなど、スイートスポットが広く、満足度は極めて高い。
後方にスピーカーを置くことや、多数のスピーカーを設置することが難しいが、バーチャルサラウンドでは物足りないので、サラウンド再生自体を諦めてしまっている人にはうってつけのモデルと言える。
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