PS3の後継機ではなく、PS4ならではというものを示していく
そして、こうも語る。
「これからは、PS4の世界の広がり感をどれぐらい出せるかが鍵になるだろう。まずはコア中のコアといえるユーザーに購入していただけた。問題はその先である。ソーシャルメディア連動は、様々なタイプのゲームユーザーに広げるために重要な要素になると考えている」とする。
グローバルでの立ち上がり、そして、日本での出足も順調だったといえるだろう。
だが、河野プレジデントは、日本での今後の施策についても手綱を緩めるつもりはない。
「これからは、PS3とは何が違うのか、なにが新たな特徴なのかを伝えることが大切。単なる後継機ではないということを示したい。引き続き、PS4のコンセプトをしっかりと伝えたい」と語る。
ソニーの御膝元である日本でPS4の販売が開始され、待ちに待った日本のユーザーは、それを大きな盛り上がりをみせて祝った。発売日に多くのユーザーが量販店に並んだことからもそれは明らかだ。
そして、PS4の日本での発売は、最も厳しい要求を持つ日本のユーザーに、PS4の新たな提案が受け入れられるかどうかのスタートになるともいえる。

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