海外メディアのフィナンシャル・タイムズ(The Financial Times)が報じた内容によると、スイスで現地時間6~16日に開催される「ジュネーブ・モーターショー」で、アイフォーンやアイパッドと連携するスマートカーをフェラーリ、メルセデスベンツ、ボルボが発表するという。
「iOS in the Car」は、アイフォーンやアイパッドと車を連動させる新機能。車載ディスプレイを通じ、カーナビとしての利用はもちろん、音楽や映画などが楽しめる。音声認識プラットフォームのSiri(シリ)と連動し、音声操作にも対応する。
同機能が初めて公表されたのは、昨年6月に米アップルが開催した開発者向け会議「WorldWide Developers Conference 2013(WWDC 2013)」でのこと。その際には「iOS in the Car」と連携する自動車メーカーとして、前述の3社のほか、日産自動車やホンダ、ジャガー、ヒュンダイなども名前が挙がった。
一方では米グーグルも年頭に、ホンダをはじめ独アウディと米GM、韓ヒュンダイのほか、IT企業の米エヌビディア(NVIDIA)とともにオープン・オートモーティブ・アライアンス(Open Automotive Alliance=OAA)を設立。車にアンドロイドOSを搭載するスマートカー化を推進している。スマホ・タブレットのOS争いを繰り広げてきたアップルとグーグルは、その主戦場を車にまで広げつつある。
