高機能カメラアプリ「Camera Awesome」を搭載
収納できる専用スタイラスが便利。高性能7型タブレット「HP Slate7 Extreme」
2014年03月11日 11時00分更新
スタイリッシュで精悍なボディ、ペンを収納できるのも便利
まずは、本体デザインから見ていこう。「HP Slate7 Extreme」
のボディは、背面がシルバー、前面がブラックを基調にしており、精悍で落ち着いた印象を受ける。本体のサイズは、幅120×奥行き200×高さ9.4mmで、重量は約350g(スタイラス含む)である。7型タブレットとしては、サイズ、重量ともに標準的だが、片手でも十分につかめるサイズと重量であり、気軽に携帯できる。7型前後のAndroidタブレットにはスタイラスをサポートしていない製品が多いが、「HP Slate7 Extreme」
は標準でスタイラスが付属しており、本体に収納できることが魅力だ。
アクティブ方式に近い使い勝手を実現するDirectStylusを搭載
「HP Slate7 Extreme」
のウリは、DirectStylusと呼ばれるスタイラス技術を搭載していることだ。スタイラス技術は、パッシブ方式とアクティブ方式に大別でき、後者はデジタイザとも呼ばれる。アクティブ方式は、パッシブ方式よりも細いペン先を利用でき、筆圧感知も可能だが、コストがかかることが欠点だ。DirectStylusは、Tegra 4の能力を活かした300Hzという高いスキャンレートにより、パッシブ方式ながらアクティブ方式に近い使い勝手を実現する。
DirectStylusペンのペン先は直径2mmと細いので細かな字も書きやすく、反対側は竹を斜めに切り落としたような形状になっており、太い字を書いたり、消しゴムとして使うこともできる。また、画面に手のひらが触れた際の誤認識を防ぐパームリジェクション機能もサポートしている。パッシブ方式のスタイラスでは、素早い動きについてこれないことがあるが、「HP Slate7 Extreme」
では、素早く書いても問題はなく、快適に手書きメモを取ることができた。
視野角の広いIPS液晶を採用し、センサー類も充実
「HP Slate7 Extreme」
が搭載するTegra 4は、クアッドコアCPUと高性能GPUを統合しており、タブレット向けCPUの中でも高いパフォーマンスを誇る。メモリは1GBで、ストレージは16GBである。液晶は、視野角の広いIPS液晶を採用しており、解像度は1280×800ドットだ。7型タブレットでも、1920×1080ドット液晶を搭載した製品もあるが、ドットピッチがかなり狭くなってしまうため、バランスという点では1280×800ドットのほうが優れている。発色も鮮やかで、写真やネット動画などの視聴も快適であった。
サウンドにもこだわっており、液晶の上下(液晶を縦にした状態で)にスピーカーがそれぞれ配置されている。このスピーカーは、空気室を備えたバスレフスピーカーとなっており、本体下部にバスレフポートが用意されている。本体上部については、基板の配置の関係で独立したバスレフポートは用意されていないが、micro USBポートをバスレフポートとして使うようになっている。バスレススピーカーは、低音を効率良く再生できることが特徴である。実際に音楽を試聴してみたが、一般的な7型タブレットに比べて、遙かに臨場感にあふれたサウンドが再生されることに驚かされた。
インターフェースとしては、Micro USBとMicro HDMI出力、ヘッドセット端子のほか、microSDカードスロットも備えている。ワイヤレス機能としては、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN機能とBluetooth 3.0をサポート。センサー類も充実しており、GPSや加速度センサー、電子コンパス、光センサー、ジャイロセンサーを搭載しているので、カーナビ代わりとしても実用的に使える。ACアダプターもコンパクトで、気軽に携帯できる。バッテリー駆動時間は約8時間であり、こちらも合格点をつけられる。

(次ページ、「コンパクトカメラをしのぐような高機能カメラアプリ」に続く)
