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今が狙い目!? 新製品登場前のお買い得デジタル製品 第2回

2万円台からハイレゾを満喫!? AV機器のお買い得製品

2014年01月29日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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5000円でPCの音を大幅アップグレード!
今おススメのPCスピーカー

JBL「PEBBLES」

JBLのPC用小型スピーカー「PEBBLES」

 ハイレゾ関連以外でも、おすすめのモデルは数多い。普段は音楽を聴いているスマホや携帯プレーヤー、PCなどの音を簡単にグレードアップするならば、ヘッドホンやアクティブスピーカーの追加がその第一歩となるだろう。

 PC用スピーカーはコンパクトで使いやすいものが数多くあり、オラソニックの卵形スピーカー「TW-S5」(最安価格6300円前後)などの定番モデルもある。

 そんな中で筆者が今一番におすすめしたいのが、JBLの「PEBBLES」(最安価格5000円前後、国内の販売はハーマンインターナショナル)。こんな安価でありながら、USB DACを内蔵しPCとデジタル接続が可能(48kHzまで対応)な製品だ。

本体底面にUSB端子を装備。バスパワーで駆動する

本体底面にUSB端子を装備。バスパワーで駆動する

ボリューム調整や電源オン/オフは本体外側にある巨大なダイヤルで行なえる

ボリューム調整や電源オン/オフは本体外側にある巨大なダイヤルで行なえる

左右のスピーカーを接続するケーブルは、左側のスピーカーから伸びているピンジャックを右側のスピーカーに接続する

左右のスピーカーを接続するケーブルは、左側のスピーカーから伸びているピンジャックを右側のスピーカーに接続する

 USBバスパワーで動作するのでACアダプター不要で使えるというのも便利だ。タイヤのようなスリムな形状のボディーもユニークだが、スタンド部分に接続用ケーブルを巻いて収納できるようになっているのも使いやすい。外部入力としてステレオミニ端子も備えるので、携帯プレーヤーなどを接続して再生することも可能だ。

 その音は、音楽の熱気が伝わるような躍動感が特徴的で、リズムの歯切れの良さや量感豊かな鳴りっぷりが気持ちいい。ボーカルも滑舌がよくのびのびと再現するので、音楽を元気よく楽しみたい人にぴったりだ。

 大きめの音で元気よく鳴らすのも楽しいが、音量を絞っても持ち前の元気のよさが失われにくいので、あまり大きな音を出せない環境の人でも十分満足できるだろう。

 JBLは100万円超も当たり前というハイエンドオーディオの世界でもファンの多いブランドだが、こうしたカジュアルなオーディオ機器も積極的に発売している数少ないメーカーだ。しかも安価な製品であってもJBLらしい勢いのよい音の出方や音楽を生き生きと描く点はハイエンドモデルに通じるものがある。

アンダー1万円とは思えない広がりのある音!
JBLのヘッドフォン「Synchros S200」

JBLの「Synchros S200」

JBLの「Synchros S200」

 そんなJBLでもうひとつおすすめしたいのが、ヘッドホンの「Synchros S200」。価格は最安値ベースで8000円台からとなっている。

 アルミダイキャスト製のハウジングはJBLのロゴをあしらった独特のデザインがユニーク。この形状は、同社のウーファーユニットの形をモチーフとしたもので、見た目のインパクトも十分だ。

 ユニットは口径10mmのダイナミック型を使用。標準的なリモコンなしのモデルのほか、iPhone、Android用のリモコンを備えたS200i、S200aも用意されている。

 音質で驚かされるのは、耳の外から音が聞こえているかのような開放的な鳴り方だ。オーバーヘッドタイプのオープン型のように音が広々と展開する。もちろん、音漏れはほとんどない。

 比較的身近な価格帯のカナル型で、こうした広がりの豊かな音が楽しめるモデルはほかに例がない。リズムのキレ味や低音のパワー感がしっかりと出る音はJBLらしい上手なまとめ方だ。

 ギターやベース、ドラムといった楽器の音色をストレートに再現し、なおかつ生き生きと音が出るエネルギー感は大きな魅力と言える。ロック、ポップスによく合う音の傾向だが、音色的な個性が強いわけではないので、クラシックなら雄大さ、ジャズならばテンションの高さなど、多彩なジャンルで表情豊かな音楽を楽しめる。

 ヘッドホンのグレードアップに挑戦したいけれども、どれを選んでいいかわからないという人は、ぜひともS200を候補のひとつとして、専門店などで試聴してみてほしい。ヘッドホンを変えるだけで、音楽の聴こえ方がこんなに変わるのかと、驚くはずだ。

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