東芝から、液晶テレビ「REGZA」のフルHDモデル2シリーズが発表された。11月上旬発売予定だ。
発表されたのは「Z8」シリーズと「J8」シリーズ。ともに55V型、47V型、42V型を用意。予想実売価格はZ8が26万円前後(55V型)、21万円前後(47V型)、16万円前後(42V型)で、J8が22万円前後(55V型)、17万円前後(47V型)、12万円前後(42V型)となる。
Z8が上位機種で、同社いわく「究極の2K画質モデル」とのこと。J8と比べて3D対応やタイムシフトマシン(常時録画機能)、補間フレームの生成(DirectMotion 480)などが搭載されている。
両機種ともIPS液晶パネルを搭載。直下型のLEDバックライトを採用し、有効画素を面積を拡大したことで広色域を実現。Z8の輝度は700ニト(カンデラ)にもなり、従来機と比較して75%向上しているという。また、色域も約14%拡大している。
色域に関しては、放送時に圧縮されて失われた色を復元する「広色域復元」機能を新たに搭載。6144にもおよぶ復元データベースを参考に広色域を再現し、広色域パネルで表示する。
加えて、白つぶれを防ぐために撮影時に失われた高輝度領域について、REGZA側で復元(ハイダイナミックレンジ復元)し、今回の高輝度パネル上で再現する。
テレビの設置場所や時間帯によって画質を変える「おまかせドンピシャ高画質」は、「おまかせオートピクチャー」という名称に変更された。従来は部屋の照明の種類や背景(壁紙)の色、時間帯などが画質調整の要素となっていたが、今回から画面の大きさも要素に加わった。
従来は大画面になるほどまぶしく感じることが多かったため、新機種では画面の大きさによって明るさやホワイトバランスを調整。より見やすい画面となる。
さらに、6144項目ものカラーマネジメント用データテーブルを実装し、色温度に応じて中間色を調整。肌色などを正確に再現できる。
コンテンツモードには、4Kカメラで撮影したBDソフトに特化した「4KマスターBD」や高画質記録(最大36bitのマスターグレードビデオコーディング)されたBDアニメ用モード「ハイビットBD」、YouTubeなどの視聴に適した「ネット動画」などが追加された。
スピーカーも新型のバスレフボックスを採用することで従来比で2倍の音圧を実現。15W+15Wのパワフルな音を楽しめる。さらに迫力のある低音を実現する「レグザサウンドイコライザープロ」も搭載する。
Z8はタイムシフトマシン機能を搭載するが、従来の地デジ6ch以外にBS/CSを1ch常時録画する「タイムシフトプラス1」機能を新たに搭載。通常録画用のチューナーの1つを使って、常時録画を可能にする。
このほか、普段の言葉(昨日のあまちゃんが見たい、など)で話しかけることでテレビ側で検索がかけられるように解析し、検索結果をテレビに表示させるスマホアプリ「RZボイスリモ」も提供する。