NECは、顧客のシステムに対して、セキュリティに関する包括的な運用監視と即時的かつ網羅的なインシデント対処能力を付加する「サイバーセキュリティ運用支援サービス」を2014年3月から販売開始する。
サイバーセキュリティ運用支援サービスは、ユーザーのセキュリティ対策を導入から運用支援までワンストップでサポート。導入時のコンサルティングから運用監視、緊急対応までをワンストップサービスとして提供する。また、顧客のシステム管理者からの問合せを、専門家による一元受付対応、ハードウェア障害、ソフトウェア障害、セキュリティインシデントの受付を統括する窓口を設置し、障害内容の切り分けから対処方法の連絡までを行なうことで、より迅速な対応を可能にし、適切なインシデント対応を支援するという。
NECはサービスの開発にあたり、エヌ・アール・アイ・セキュアテクノロジーズ(NRIセキュア)とNECフィールディングと、サイバーセキュリティ分野における協業を行なうことで合意。従来のSOC(Security Operation Center)サービスにインシデント対応などの運用支援メニューを追加し、セキュリティの運用業務をワンストップで支援可能、かつ幅広いニーズに対応できるよう標準化したサービスになるという。
今回は、その第1弾として、サイバーインシデント発生時の緊急対応を行う「サイバー駆け付けサービス」を開発した。サイバー駆けつけサービスは、NECとNRIセキュアとがサイバーセキュリティ分野における互いのサービスを補完し、NECフィールディングが保有する全国各地のサービスネットワーク(約400カ所)を活用することで実現が可能となる、インシデント対応能力を強化する国内初のサービスを謳う。
NECのサイバーセキュリティ運用支援サービス、またはNRIセキュアの監視運用サービスを受けるユーザー環境に重要度の高いセキュリティインシデント(不正アクセス等)の発生を検知した場合に、当該ユーザー拠点にNECフィールディングのエンジニアが駆け付け、ユーザーに代わって初動対応を行なうサービス。3社共同でサイバー駆け付けサービスを設計・開発し、2014年3月より提供開始する予定。
その他、プロフェッショナル人材によるインシデント高度解析サービスでは、定型的な対策が困難である新種マルウェア等の高度なサイバー攻撃を発見した際に、プロフェッショナル人材が個別でフォレンジック、マルウェア解析サービスを提供する。サイバーセキュリティ・ファクトリーに賛同する業界トップクラスの技術力を持った各社による高信頼のサービスとなる。
価格はサービスごとに個別見積。深刻化しているサイバー攻撃から官公庁や公的機関、金融機関など、日本の社会経済活動を支える事業者を守るサービスの強化を図る。今後5年間で200件の受注獲得を目指すという。