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11月21日にサービスを開始

1フロアを上下分割して2層化したNRIの新データセンター

2012年10月18日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 10月17日、野村総合研究所(NRI)は国内で5カ所目となる東京第一データセンターの建設が完了し、11月21日にサービス開始することを発表した。

東京第一データセンター外観イメージ

 東京第一データセンターは東京都 多摩地区に建設され、延べ床面積3万8820㎡、受変電容量4万KVAを誇る。ラックあたりの最大消費電力30KWで、床荷重1300kg/㎡を実現している。

 最大の特徴は、特許出願中の「ダブルデッキシステム」だ。高さ約8mの1フロアを上下に分割して2層化。上層はサーバーを設置する「コンピュータエリア」、下層は空調機などの設備機器を設置する「メンテナンスエリア」に区分する。これにより、上層のコンピュータエリアを支える下層側の鉄骨の間に、縦ゆれ制振ダンパーを設置し、垂直方向の揺れを20~40%程度低減させるという。また、サーバーを設置・管理する担当者と、施設や空調設備を管理するメンテナンス担当者の動線を分離できるため、セキュリティ面での改善も図られる。

ダブルデッキシステムとタスク&アンビエント空調方式(イメージ)

 さらに空調機器をダブルデッキシステムの下層部に配置することにより、サーバーを直接冷却できるというメリットもある。これにより、発熱量の多い、平均7.5kWクラスの高密度ラックを冷却することが可能になる。また、サーバー領域と周辺領域を分割し、必要な部分のみに集中して冷却する「タスク&アンビエント空調方式」を採用。将来的な負荷の増加にあわせて、空調機器を適切な場所に設置し、高負荷となる機器の局所的な冷却にも対応する。これにより、最大で30kWの発熱量を持つ高密度ラックも設置可能になるという。

 従来、コンピューター室の横に冷却機器を設置した場合は、冷気の到達距離がまちまちであったり、床下に十分な風道を確保することが困難だったが、タスク&アンビエント空調方式では少ない消費電力で効率よく空調を行なえる。こうした効率的な冷却により、従来型と比べて、空調効率で約50%の向上を見込んでいるという。

 こうした安全性や信頼性に関する顧客への説明責任を果たすため、同センターでは日本で初めて、FISC(金融情報システムセンター)安全対策基準にも準拠したSOC2保証報告書を提供する。

 新しい東京第一データセンターは、拡大するアウトソーシング事業やクラウドサービス、およびNRIが「ビジョン2015」で掲げる「業界標準ビジネスプラットフォーム」の中核拠点になるという。

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