蘭フィリップスは米国市場で新型のLED電球「LED SlimStyle A Shape」を発表、2014年1月初頭に販売する。
「LED SlimStyle A Shape」は、一般的なE26(A19)口金に装着する白熱電球代替LED照明で、消費電力10.5Wで60W相当の明るさのモデルと、7/8Wで40W相当のモデルなど4種類が発売される。特徴的なのはその形状で、正面から見ると電球のように丸いが、横から見ると薄いという円盤(口金を含めるとウチワ)のような形をしている。内部では円盤状基板に片面13個、裏表26個配置されており、放熱性を考慮しているようだ。
一見すると配光に方向性があるように思えるが、LED列の配置が考えられていて360度ほぼ均等に配光するという。製品寿命は22.8年と長寿命で、価格はオープンプライスながら販売価格は10ドルよりもかなり下回る(3ドル未満との情報もある)と予想されており、フィリップスはこの製品によりこれまでLED電球が普及していない顧客層までターゲットにしているようだ。
一般的な普及価格帯製品ならば製品寿命から考えても一度電球型蛍光灯からリプレイスされたら10年以上買い替えられないと思われる。その点では、本製品はフィリップスが本気を出してLED電球の普及を狙ってきたものと言ってよいだろう。なお、E26口金は日本でも一般的に使われているが、本製品は120V用なので日本国内で利用できるかどうかは不明。