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高橋暁子の「意外と知らない!? 業界ランキング」 第4回

Android世界シェアは2位以下すべてを足しても、1位サムスンに及ばない

iPhoneはマイナー! 全世界のスマホの8割はAndroid

2013年12月23日 09時00分更新

文● 高橋暁子

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 『そういえば、あの業界のシェアは結局どこが一番多いんだっけ……?』
 そんな疑問を抱いたことがあるすべてのビジネスマンに捧ぐ連載。仕事でも利用できる業界ランキングや業界地図を私、高橋暁子が手っ取り早く紹介します。

著者紹介:高橋暁子

 ITジャーナリスト、コンサルタント。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。小学校教員、編集者を経て現在に至る。最新刊『スマホ×ソーシャルで儲かる会社に変わる本』の他、『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』『図解 一目でわかるITプラットフォーム』(以上、日本実業出版社)、『ネット業界 儲けのカラクリ』(中経出版)など著作多数。http://akiakatsuki.com/ Twitterアカウントは@akiakatsuki

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 周囲を見渡せば、誰も彼もがスマートフォンを持っている。ところで気になるのは、みんなはどんなスマホを持っているのか? ということだろう。

 iPhone VS Androidのほか、WindowsPhoneの規模はどの程度だろうか。国内・海外のシェア、Android端末におけるベンダー別シェアを見ていこう。

意外!? 日本は未だ“スマホ<携帯電話”

画像はイメージです

 まずは、国内の年代別スマホ所持率を見てみよう。

 IDC Japan調べ(2013年6月調査)によると、日本における年齢別スマホ所有率は、10~20代においては76.3%に上る一方、携帯電話所持率は66.9%と、スマホ所持率のほうが高かった。

 ところが30代以降は携帯電話がスマホ所持率を上回り、60代においては携帯電話所持率が70.6%に対して、スマホ所持率は20.7%と完全な逆転が起きていた。

 意外かもしれないが、全年代で見ると携帯電話所持率70.6%、スマホ所持率49.8%と、まだまだ携帯電話のほうが圧倒的に高い。

 しかし、スマホが若年齢層中心に広がっており、所持率が上がりつつあることは間違いない。

国内は断トツiPhone!

 次に、気になる日本国内におけるスマホシェアを見ていこう。

2013年第3四半期 国内スマートフォン出荷台数ベンダー別シェア
順位 ベンダー シェア
1 アップル 54.1%
2 ソニー 20.5%
3 シャープ 7.3%
4 富士通 5.9%
5 サムスン 3.6%
6 その他 8.6%

2013年11月/IDC Japan調べ


 国内携帯電話およびスマートフォン端末の2013年第3四半期(2013年7~9月)の出荷は、iOSが前四半期の36.1%から大きくシェアを増やして54.1%と圧倒的。au、ソフトバンクに加えて、NTTドコモからも発売された影響が大きいだろう。以下、Xperiaシリーズが好調なソニーが20.5%で2位、3位はシャープ(7.3%)、4位は富士通(5.9%)となっている(IDC Japan調べ)。

 一方サムスンは、順位を1つ下げて3.6%の5位となった。サムスンは、Galaxyシリーズがドコモの「2トップ戦略」の1つに選ばれていたはずだが、残念な結果となってしまっている。日本では、iOSとサムスンは約15倍もの大差がついてしまっているのだ。

 じつは、2012年第4四半期に190万台を記録した後、2013年第1四半期が140万台、第2四半期は130万台、第3四半期は100万台と、サムスンの日本市場における販売台数は最盛期の約半分にまで減り続けている。市場シェアも2012年第4四半期17%から減り続け、2013年第3四半期には10%を割り込んでしまったというわけだ。

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