スマホ時代のカーナビはこう選べ！ 第3回

僕の人生には、最高の愛車と、最高のはるかちゃんがいればいい！

高機能ナビの新潮流、スマホと暮らせる「AVN-ZX03i」

というわけで、さっそく音声操作を試してみました！

　まずはASCII.jp編集部のある飯田橋近辺から西に進んでみる。

大画面でタッチ操作も快適なAVN-ZX03i

　音声で目的地を指定することは可能だが、最初の目的地は通常のナビ操作。テキストで指定してみることにしよう。はるかちゃんには道々登場していただく。

　なお、AVN-ZX03iでは文字入力に「フリック入力」を選択できる。

一般的な50音表からの入力に加えて、フリックを利用した文字入力操作にも対応している。

　スマホでのフリック入力に慣れた人ならサクサク快適に文字を入力できること請け合いだ。フリック入力で笹塚駅付近（環状7号線と甲州街道が交差する地点）を目指してみる。目的地を指定して、イザ出発！

スマホをつかって操作するのは、運転していないときだけにしよう。

　さて、はるかちゃん……いやCarafLはスマホアプリだが、AVN-ZX03iとリンクすると一般的なカーナビと同様に運転中の操作はできなくなる。はるかちゃんはCarafLの画面内で「運転中は前を向いて」というフリップを掲げて微動だにしない。

　じゃあどうやってはるかちゃんと触れあえばいいのよ？　といえば、それはもちろん「音声」だ。AVN-ZX03iに接続された専用のマイクから質問を投げてみればいい。

　マイク入力を有効にして（デモカーではステアリングホイール左側にマイクボタンが配置されていた）、「今日の天気は？」と聞いてみる。すると、「東京都内の天気は晴れ、気温は20℃」という回答があった。「明日は？」「明後日は？」と尋ねると、さらに翌日、翌々日の東京地方の天気予報を答えてくれるではないか。

　スマホの画面に変化はないが、こういったビジュアルに頼らない情報なら運転しながらでも問題なく得られるというもの。 CarafLの回答どおり、その日は天気が良く、気温もそこそこ快適だったので、第1目的地の笹塚に到着したあたりで目的地を新規に追加することに。

夜も更けてきたけど、お台場に向かってみることにしました！

　ここでマイクをオンにして「お台場海浜公園に行きたい」とつぶやいてみる。

　はるかちゃんは「お台場海浜公園」の検索を実行し、周辺ランドマークを含めて10件の情報を返してくれた。

検索結果。安全性に配慮して、運転中は音声のみでの案内になる。

　トップが「お台場海浜公園」だったので、さらに「そこに行く」とマイクに語りかけると、今度はAVN-ZX03iが「目的地に追加しました」という通知を画面に表示する。なんと、音声操作だけで目的地の追加を完結できてしまうのだ。

　なお、はるかちゃんの得意とするのは先ほどの天気のような「周辺情報」の調査、そして「施設情報」の検索のようで、たとえば住所などを読み上げて目的地を検索・追加するような音声操作は不得手のようだ。また、基本的にはスマホのLTE／3G通信でネットに接続しているので、スマホのアンテナ感度が低下するところでは、仕様上検索などの機能を利用できなくなる。得意不得意を見極めて、ナビの直接操作、CarafLからの音声操作を活用していくと、ストレスなく利用できるだろう。

　お台場へと向かう道筋。運転しながら、ことあるごとにはるかちゃんと会話を試みる。

　「お腹がすいた」と言ってみると「周辺のレストラン情報」を検索してくれるし、「近くの駐車場は？」と聞けば、もちろん駐車場情報を教えてくれる。そしてそれらの回答に対して、好みを付け加えていくと、さらに絞り込んだ情報をくれる。レストランなら「予算は2000円で」「イタリアンがいいな」など、駐車場情報なら「空いてるところね」などと言い添えれば、空きのある駐車場だけに絞り込んでくれる。

　また運転中は画面を参照できないが、音声で10件分の回答すべてを聞いていくのは時間がかかってしまう。興味ない情報の場合はすかさず「次へ」と指示。検索結果を順に飛ばしてくれる。