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マイクロソフト・トゥディ 第67回

打倒iPad/iPad mini?—17日20時、Windows 8.1が提供開始

2013年10月17日 11時00分更新

文● 大河原克行

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 今日(10月17日)午後8時から、「Windows 8.1」の提供が開始される。

 Windows 8.1は、昨年10月に発売されたWindows 8のアップデート版。発売後、全世界で1億本を出荷したWindows 8の基本機能を踏襲する一方、Windows 7まで搭載されていたスタートボタンを復活させるなど、「ユーザーの声を反映した進化を遂げた」(日本マイクロソフト・樋口泰行社長)のが特徴だ。また、「We bet on Mobile」をコンセプトに、タブレットとPCの双方に対応し、モバイル環境での利用に最適化した進化を遂げたとする。わずか1年での新バージョンへの移行は、同社にとって初めてのことだ。

 ニュージーランド時間の10月18日午前0時にあわせて、全世界のWindows 8ユーザーを対象に、Windowsストアと呼ばれるネットサイトを通じて無償アップデートが提供されることになっており、日本では17日午後8時がその時間ということになる。

 また、日本では18日深夜0時に東京・秋葉原にあるパーツショップなど一部店舗でのパッケージ版販売が行なわれるほか、18日の量販店の開店時間にあわせて、Windows 8.1を搭載したPCが順次発売される。

Windows 8.1(価格1万3800円)

Windows 8.1 Pro(2万5800円)

Windows 8では、深夜0時発売にあわせて、東京・秋葉原には多くのユーザーが集まり、カウントダウンにより大きな盛り上がりをみせた

カスタマイズやBYODへの対応、セキュリティ強化、
モバイルデバイス管理など各種機能を強化

 今回の進化の中でも注目すべきは、法人向けの各種機能を強化した点だろう。

 Windows 8.1では、起動画面を特定アプリに固定したり、Windows XPや7などで利用されていたデスクトップ画面から起動できる設定を新たに用意。特定の業務用途でしか利用しない場合のカスタマイズが可能になった。また、生体認証への対応をはじめとするセキュリティ強化や、モバイルデバイス管理(MDM)にも幅広く対応できることから、個人が所有するデバイスを業務利用するBYODといった用途にも効果を発揮する。

 日本マイクロソフト Windows本部・西野道子シニアマネージャーは、「ユーザーエクスペリエンスの強化、モバイルとBYODの強化、エンタープライズセキュリティ、最新テクノロジーへの対応、企業向けタブレットの利用強化の5つが、Windows 8.1における法人向け機能の強化点」とし、特に、Windows RTにおけるVPN環境への対応および自動実行、Windows Server 2012 R2のActive Directory Federation Services(ADFS)との連携によるワークプレイスへの参加の実現、複数のWindowsデバイスから自分のデータにアクセスするワークフォルダー機能の提供といった点をあげながら、「モバイル系の機能強化はWindows 8.1の重要な進化のポイントになる」とした。

 さらに、セキュリティ機能の強化では、Windows Defenderの強化などによるマルウェア対策、全エディションでのデバイスの暗号化実装による企業データの保護、指紋生体認証対応などによる最新アクセス制御などをあげる。

 加えて、Windows 8.1を搭載したデバイス上で操作できるWindowsストアアプリを固有のものしか動作しないように設定できる「アサインドアクセス」機能によって、ATMをはじめとする業務専用デバイスとして利用できるようにしたのも大きな特徴のひとつで、「一般的なビジネス利用から、業務ソリューション向け専用タブレットとしての利用など、幅広い用途にWindows 8.1を活用できる」(西野シニアマネージャー)とする。

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