10月1日〜5日まで、千葉・幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2013」。最新家電やテクノロジー、ものづくり、自動車などなどが集う総合IT展示会だ。エンタメ性も高く、無料となる最終日には親子連れが目立つ。もちろん、ASCII.jpでも既報を掲載しているが「ちょっと好きに見てくるヨロシ」とのことなので、初回はタブレットのチェックをしてみることにした。
最近、特定方面で話題になっているのは、筆圧対応タブレットだ。その最大手はWacomで、「Cintiq」シリーズの最新モデルが登場したばかりだ。ただそれ以外にもデジタイザーペンで筆圧に対応した製品もあり、出先での作業目的、もしくはエントリー用として注目を集めている。ASCII.jpでも何度か紹介しているがAtom搭載タブレット「Latitude 10」は、低価格ながら使い勝手もよく人気の製品だ。
タブレットデバイス+筆圧検知は発展途上のジャンルだが、筆圧の用途は何もイラストレーショだけでなく、幼児教育や会議といったシーンでも効果的だ。たとえば、今回チェックしたパナソニック製4Kタブレット「TOUGHPAD 4K UT-MB5」シリーズは、法人用途を前提ではあるものの、20型(ほぼA3)の大画面と解像度3840×2560ドットで専用アノトペンによる微細な操作が行なえる点をウリにしており、一部イラストレーター・漫画家間でも話題になっていた。筆者としては、この冬モバイルしたいタブレットの候補だ。
というわけで「じゃあフラッと立ち寄って、現状の使い心地をチェックしてみよう」いうノリだけで、「二次元vs日本刀展」にも参加した漫画家・颯田直斗先生とともにパナソニックブースへ(※編註・勢いでいって交渉したとのこと)。
ブースでは、医療用や建築事務所用を想定しているからか、高精細なデータ表示をプッシュしていた。リモート接続での撮影用パネルとしての提案もあり、筆者としてはグラビア撮影時のプレビュー用によさそうと感じた。発色はsRGBをほぼ100%再現しているとのことで、そうであればプレゼンやイメージサンプル提示用としての“戦力”はとても高い。
TOUGHPAD 4K UT-MB5の素性をチェック
TOUGHPAD 4K UT-MB5が採用する液晶パネルは、4K対応にとどまらず、アスペクト比15:10、ピクセル密度230ppi、視野角176度の“モンスター”でもある。本体自体のサイズは幅475×奥行334×厚さ12.5mm。重量は約2.35kgで、意外と持ち運べると感じた。
また、TOUGHPAD 4K UT-MB5標準モデルのスペックは、Core i5-3437U vPro、4GBメモリー、ディスクリートGPUにNIVIDIA GeForce 745M(2GB)、ストレージは128GB SSD(mSATA)となっている。スマートカードリーダー対応モデルのスペックは、8GBメモリー/256GB SSDとさらに強化されている。
20型、4K解像度ばかりに目がいってしまうが、メモリーが4GBか8GBである点は、イラストを描くにしても写真をレタッチするにしても重要だ。2GBメモリーでもタブレットとしては問題ないはずだが、イラスト/フォトレタッチの面ではメモリー不足で論外認定されていたと思われるので、パナソニック“グッジョブ”である。
具体的なスペックやベンチマークについてはまた別途チェックしたいところだが、バッテリー駆動時間は2時間になっており、モバイルは可能だと伝えておこう。
