佐武宇綺が聞いちゃいます オーディオのココが知りたいです! 第4回
9nineのライブやレコーディング話も飛び出す貴重な対談
うっきーの答えは完璧!? 聴き比べテストでわかる音源の差 (4/7)
2013年08月20日 15時00分更新
9nineは全員別々にレコーディング
●マイケル・ジャクソンのアルバム「Thriller」試聴
── アナログレコードについて
佐武 レコードはこれまで聴いたことがなかったけど、すごく好きですね。テストのときは聴いたことなかったから、特殊な音が聞こえてきてなんか機械で鳴らしてるのかなって思いました。
小島 CDが出たのは1982年なんですよ。レコードからCDに変わったときってみんなすごく感動しましたね。レコードは曲の頭出しをするのが大変なんです。針を持ち上げて動かして合わせる……。そしてレコードは扱いづらい。そっちゃうし、重いし、ビニールでできてるからカビるし……。それがCDは、ノイズもバチバチ言わないし、選曲もすぐにできるし、コンパクトだし、夢のようなものだったんです。だから音質よりも何よりも、その便利さでみんな飛びついた。レコードをたくさん持っていても、最終的に捨てちゃった人も多かったんですよね。
佐武 えええ。
小島 でもまたレコードが人気になってきていますね。レコード会社に残っているマスターテープを使って、ハイレゾなどのいい音で配信するっていうのもちょっと違うんですよ。当時は、レコードで出すというのがアーティストの唯一の手段だったので、レコードでの出来上がりを想像してエンジニアは音作りをしていました。例えばこのマイケル・ジャクソンなら、マスターもレコードを目指して作られていたと思うんです。それをハイレゾにしたら音がいいかというとそうではなくて、もしかしたら器の種類が変わったことで、細かいところのバランスが悪いかもしれないですよね。レコードのほうが細かい音がうまく表現されているかもしれません。昔聴きこんだ人は、レコードのほうが絶対にいいって言いますよ。
佐武 へぇ、そうなんですね。
── 音源とライブの違いについて
小島 例えば録音したばかりの曲はCDとは違うと思うんですよ。普通の人はCDになる前の音は聴けないので、オーディオ好きはそういう音に憧れます。
佐武 あ、すごく生々しいです。
小島 そうですよね。オーディオファンはそういう音を聴きたいので、聴けるという環境はうらやましいですよ。
佐武 そうなんですね。最初にもらう仮歌はかんちゃん(吉井香奈恵)の歌が入っているんですけど、その音がCDとはまったく違って生々しいですね。CDになるときは細かい音が増えてますけど、レコーディングするときはわかりやすい音だけで作られています。
小島 レコーディングは、それぞれのメンバーが別々に録るんですか?
佐武 そうですね。
小島 じゃあほかのメンバーの声はヘッドホンで聴くわけですね。
佐武 いえ、歌うときは声は入ってないです。カラオケですね。9nineでは、全員が全部のパートを歌ってから、エンジニアさんが使うところを切り取って合わせています。
小島 なるほど。全員で一緒に歌ったり、ほかの人のパートを聴きながら自分のパートを歌うんだと思っていました。昔のレコーディングはそういうかたちが多かったように思います。例えばコーラスだと、歌いながら聞こえるほかの声に合わせながら……みたいな感じになりますから。
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