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佐武宇綺が聞いちゃいます オーディオのココが知りたいです! 第4回

9nineのライブやレコーディング話も飛び出す貴重な対談

うっきーの答えは完璧!? 聴き比べテストでわかる音源の差 (3/7)

2013年08月20日 15時00分更新

文● 荒井敏郎

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完璧な答えに一同騒然!?

佐武さんのテスト結果

 右のようになりました。後述しますが、この結果は本当に素晴らしいもので、何のオチもありません。しかも、驚くのは佐武さんはCDがいちばんいい音だと思っていたところ。アナログレコードはこれまで聴いたことがなかったそうで、スクラッチノイズもわからなかったようです。そして、昨年勉強してはいたのですが、案の定「ハイレゾ」に関しても完全に忘れておりました……

真剣に採点中の佐武さん。実際にやってみるとわかりますが、この音源を聴き分けるテストは、かなり難易度が高い! CDとMP3だけの聴き比べをそこにいたスタッフ全員でやってみましたが、正解率は50%でした

 テスト結果を見ながら、各音源の特徴について小島さんに解説してもらいます。小島さんも、今回の結果に驚いたようです。そこからアナログレコードについて、そして、9nineのレコーディングやライブの音にまで話は展開していきます。

── テスト結果の発表!!

佐武 (結果を開きながら)え、あ、ウソでしょ!? あ!! やばい。これを3。3にしちゃったCDのところ。ん? ハイレゾって何ですか?

小島 ハイレゾというのは、普通のポピュラーな曲だとあまりないんですけど、クラシックとかジャズ、一部のインディーズなんかが出している、CDを超えるデジタル的な解像度を持った新しい音源のフォーマットです。だからこれだけは特別なんですよ。まぁレコードも最近は手に入れにくいですけど……。

佐武 そうなんですね。ふむふむ。

小島 僕が結果を見てすごいなと思うのは、レコードとハイレゾが同じような点数ってことですよね。

佐武 えー、うれしい。

小島 レコードはスクラッチノイズといって、針から出るパチパチって音が聞こえてバレやすいんですけど、ほとんどハイレゾと同じ点数にしていて、MP3の音を低くつけているというのは素晴らしいなと。

佐武 よかった!

小島 正直、この結果は満点に近いですね。

佐武 よかった~(周りから拍手)。

小島 さすが、オーディオの連載を長らくやられているだけあって、素晴らしい感性をお持ちだと(笑)。

佐武 よかったよかったよかった~。ハイレゾの存在がわからなかったから、最初CDがいちばんいいんじゃないかと思ってて……。でも聴いたときに断然うち的にはB(レコード)がいい音に聞こえたので。

小島 アナログ好きっていうのはいいですよね。アーティスト的には。

佐武 やったー!

小島 実は今回の音源の中で、レコード以外はみんなデジタルなんですよ。デジタルは、容量の大きさ、いわゆる器の大きさがその音のデータ量になるので、大きいほどいい音になる可能性があります。CDを100とすると、今回のMP3は10分の1で10ですね。今回のハイレゾはCDの4倍なので400です。だから極端な例で比べると、MP3とハイレゾは数字上は40倍くらいのクオリティーの差が出る場合もあるんです。

佐武 ふむふむ。

小島 レコードっていうのは特殊ですよね。デジタル化する前の自然界の本来の音が溝に刻まれていますから。ノイズが入ったり幅広い音を収録しずらいんですけど、いちばんなめらかっていうのは確かにその通りで、素晴らしいと思います。

佐武 よかったよかった。

小島 では、改めてレコードを聴いてみましょう。

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